「カフェの会話」でひとり推論ゲーム!?

「だからね、わたしね、A夫に思い切って言っちゃった。そんなんじゃ、ダメだよ、あんた、仕事が中途半端なんだよって、ダメだししたのね。

そしたら、それを影で見ていたB課長がさ、よくぞ言ったって。おれもそう思ってたって。

あんたね、ほんとは、あんたが、それを言わなきゃだめでしょうが。ここまで出そうになったけど、言わなかったの。だって、あんたがだらしないから、A夫がつけあがるんでしょうが。Bも、だめね、ねぇ、そう思わない。」

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「奇妙な趣味」なのかもしれませんが、カフェやホテルのロビーなど、多数の人が集まる場所で、隣に座った人々の会話に耳を傾けることが好きです。誰にも聞こえるような大きな声で話している集団というのは、たまにいます。そういう風にして聞こえてくる「人々の会話」から、その人々の「生活世界」を「妄想」することを、たまに愉しんでいます。

 この趣味、暗いかな・・・もともとネクラなんですみません。ここだけ書くと、「盗み聞き」というわけではないのですが、そのように思われかねないですね。
一応弁解しておきますと「悪用」をするわけではないのです。また、マイクを使ったりして盗聴するというわけではなく、自然と聞こえてくる会話から、自然に「妄想」するだけなのです。それに、「妄想」するだけなので、全く無害です。その後に、それらの方々に話しかけることもありません。あしからず(笑)

 全く知らない人々が行っている会話から、その人の過ごしている日常、属している社会的属性、現在の課題を想像する。全く根拠のない妄想では面白くないので、一応、根拠をもった推論をします。
 
 たとえば、人々の会話の中に「スキーム」「マーケット」という言葉がでてくるとします。
 それならば、当該人物は、少なくとも「ビジネスモデル」や「人員体制」に関する議論を日常している可能性が高くなりますね。その組み合わせが、シニアと若い方なら、若い人を指導している最中なのかな、と考えます。

 たとえば、人々の会話の中に「再校」という言葉がでてくるとしますね。そうすると、当該人物らは、少なくとも印刷や出版に関する仕事をしているのかな、という風に類推できます。

 人は誰しも何らかの文化的属性、社会的属性を身にまとって生活しています。
 そして、人が用いる言語は、それら「ソーシャルな衣」に少なからず影響を受けているものです。僕がひとり愉しんでいるゲームは、そういう手がかりをもとにした推論ゲームなのかもしれません。

 今のところ、単なる「独り遊び」ですが、もしかすると、「研究のトレーニング」にもなっているのかもしれないな、と、やはりひとり妄想します。

 そして人生は続く

  

投稿者 jun : 2013年10月 8日 07:50