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2021.7.29 08:09/ Jun

読書を続けるための、たったひとつの大事なこと!?

 読みつづけるためには「自由に読むこと」である
    
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 本や論文を読むことは、僕の仕事の基盤をつくる行動です。
 そんなわたしは、端的にいってしまえば「活字中毒」
 自宅のいくつかの部屋には、読まなければならない書籍などが、適当に積んであり、日々、家のなかを動き回る中で、何かの本を手に取っている状態です。
   
 活字をくれー
 活字をくれー
  
 活字から離れると禁断症状がでます。もう、立派な中毒患者です。
    
  ▼
    
 しかし、本を読むというのは、とくに「苦痛」であるときもあります。
    
 著者が何をいっているかわからないとき、論旨を見失ってしまったとき、いくら読んでも残りのページが減らないと感じられているときには、とりわけ「苦痛」を感じます。
   
 ひとびとのなかには、こうした経験を積み重ねているうちに、本を読むことから次第に「遠ざかっていくこと」もあるようです。
 本を読むことがつまらなくなる。本を読むことが負担になる。そうやって、読書から遠ざかっていくのです。
   
 これに対して、年間数百冊を読む人間から、(ほとんど役に立たない)アドバイスを、ひとつだけさせていただきますと、
    
 本を読み続けるためには「自由に読んだほうがいい」
    
 ということに尽きます。
  
 要するに、
  
 ・最初から最後まで、ちゃんと読まなくてはならない
 ・著者の論理は、すべて追わなければならない
 ・興味のあるところだけつまみぐいしてはいけない
  
 とは「1ミリも考えず」に、すなわち、読書にまつわる規範を「一切・鬼無視」して、自分の「お好きなよう」に、自由に読むことを重視した方が、結局、長く、楽しく、最後まで読み続けることができるのではないか、と思うのです。
  
 このことは、様々な識者もすでに述べているようです。
 せんだって読んでいた本には、米国・プラグマティズム思想の祖のひとりである、ウィリアム・ジェームズの名言がありました。
  
 曰く
    
「読書のコツは拾い読みにある。賢明になるコツは何を捨てるかを知る術にある」
  
 極東のなんちゃって研究者のわたくしに、言われるのは何だとは思いますが「ジェイムズ、いいこというじゃないの」(笑)。まったくの御意です。
  
    ▼
  
 一方、我が国の文豪・夏目漱石は「草枕」のなかで、こんな台詞を書いています。
  
「ただ机の上へ、こう開あけて、開いた所をいい加減に読んでるんです」
  
「初から読まなけりゃならないとすると、しまいまで読まなけりゃならない訳になりましょう」
  
「筋を読まなけりゃ何を読むんです。筋のほかに何か読むものがありますか」
  
  ・
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 そして、たしか漱石だったと思うのですが(これは本当に記憶に自信がない)・・・本が読んでいて途中でいやになったら、「読まないこと」「本を捨てること」を選択することもまた自由なのだ、と述べていた記憶があります。
 
 おそらく15歳頃に僕は、この主張に出会い、ずいぶん、楽になった記憶があります。漱石じゃなかったら、ごめんなさい。エア漱石かもしれません。うん???森鴎外? まぁ、どっちでもいいや。要するに、文豪です。そして、趣旨は、明晰です。
  
 読むことのなかで、読まないことを選ぶこと
 読むところと、読まないところを決めること
 筋を読んで、全部読まないこと
 最初から最後まで、読まないこと
  
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  ・
  ・
  
 要するに、
  
 大の大人なのだから「本の読み方」なんか、他人にとやかく言われる筋合いはない。「お好きになさいな」でOKだと思うのです
  
 国語の文章読解のテストやってるわけじゃないんだからね(笑)。
  
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  ・
  
 今日は読書について書きました。
 要するに、言いたいことは「規範なんか無視して、お好きになさいな」です。
  
 あなたは、今週、どんな本を読みたいですか?
 お好きになさいな。自由に読んで、自由に読むことをやめよう!
  
 そして人生はつづく
  
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追伸.
 12年前に、こんな文章を書いていました。この頃2歳だった、やらかしボーイのTAKUZOも、今年で15、中3です。時がたつのは早いものですね。
  
わたしの読書法
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/1895
  
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