NAKAHARA-LAB.net

2019.2.19 07:02/ Jun

よき「人材開発」は「組織開発」とともにある!? – 大学院授業「人材・組織開発特論」の授業計画が決まった!?

※本日(2月20日)は所用にてブログの執筆を行いません。また明日から再開します!どうぞよろしくお願いいたします!
  
 大学は「入試」の季節を終え、ひっそりしています。学生はすっかり「春休み」に入っておりますが、しかしながら、教員にやるべきことがなくなったわけではありません。春学期・秋学期の授業準備がそろそろ本格化させており、僕にいたっては、ひーこら、ひーこらプレゼンの作成をしております。
  
 来年度、僕の専門に関する授業は、大学院(経営学研究科)の授業として「人材・組織開発特論」を春学期・秋学期に展開します。
  
「人材・組織開発特論1(春学期開講)」と「人材・組織開発特論1(秋学期開講)」の授業では、
  
1.人材開発・組織開発の基礎知識・基礎理論を習得する
2.学生自らが「介入組織」を決めて、人材開発・組織開発を「実践・評価」を行う
    
 という2つの目的をかかげています。下記のように、全28回の授業を、ざっくりと組んでみました。立教大学大学院ないしは関連提携大学の大学院生の方々で、もし興味ある方々がいらしたら、ぜひご参加ください。
  
 この授業、はっきり言って「楽勝」ではないと思います。
 ただ、「知識」と「実践」の2つを体験できますので、「忘れられない経験」?になるような予感がいたします。
 志ある皆様とお会いできますこと楽しみにしております。
  
 あー忙しい。
 そして人生はつづく
  
========================================
立教大学大学院 経営学研究科授業「人材・組織開発特論1」
春学期・木曜日2限(10:45~12:25):教室未定@池袋キャンパス 
中原 淳(立教大学経営学部教授)
========================================
   
「人材・組織開発特論1」は、人材開発・組織開発の
基礎理論を習得することを目的とする。
  
 授業は組織開発の基礎を習得することからはじまる。
クラスをひとつの「組織」と見立て、時折、自らが
組織開発を自らの組織に為すことで、クラス内の境界
を再編し、コミュニケーションを活性化することをめざす。
同時に、組織開発の基礎知識を学ぶ。
   
 授業の後半は、人材開発の基礎知識を論文購読の
かたちで購読し、ディスカッションを行う。
「人材・組織開発特論1」は、秋学期の「人材・組織開発特論2」
における課題解決の基盤となる知識を提供する。
  
1.オリエンテーション(4月11日・木曜日2限開講予定)
  よき人材開発は組織開発とともにある
  よき組織開発は人材開発とともにある
  
2.組織開発とは何か?
  レクチャー
  
3.組織開発体験(1)ーカード型OD
  学生のファシリテーションによるセッション
   
4.組織開発の起源(1)ーデューイ・フッサール・フロイト
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
5.組織開発の起源(2)ー心理療法
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
6.組織開発体験(2)ーレゴ型OD
  学生のファシリテーションによるセッション
  
7.組織開発の起源(3)ーTグループとサーベイの統合
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
8.組織開発の起源(4)ー社会構成主義とAI
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
9.組織開発体験(3)ーサーベイ型OD
  学生のファシリテーションによるセッション
  
10.人材開発の基礎理論ー組織社会化
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
11.人材開発の基礎理論ー職場学習とOJT
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
12.人材開発の基礎理論ーリーダーシップ開発
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
13.人材開発の現場ー研修転移の挑戦
  学生によるレジュメ作成+ディスカッション
  
14.リフレクション・ラップアップ
  レクチャー
  
 
  
========================================
立教大学大学院 経営学研究科授業「人材・組織開発特論2」
秋学期・木曜日2限(10:45~12:25):教室未定@池袋キャンパス 
中原 淳(立教大学経営学部教授)
========================================
  
「人材・組織開発特論2」では、学生がグループになり
人材開発・組織開発を提供する「支援組織」を決定し、
それらを実践したうえで、評価を行うことをめざす。
  
実践に至るいくつかのマイルストーンにおいては、教員
学生同士でのフィードバックを行い、介入のクオリティ
のブラッシュアップを行う。
  
この授業の受講者は、人材開発・組織開発の「実践」を
前提にするので、課題解決のための時間を十分有している
ことが必要である。
また、「人材・組織開発特論2」の受講は「人材・組織
開発特論1」の履修を前提としているので、注意されたい。
  
1.オリエンテーション(9月26日・木曜日2限開講予定)
  
2.人と組織の視点から経営にいかにインパクトを残すのか?
  経営に資する人材開発
  経営に資する組織開発
  
3.支援組織の決定
  学生による発表セッション
  
4.定性的調査手法理解ーヒアリングの
  レクチャーと実践
  
5.定量的調査手法の理解ー研修と組織開発の評価
  レクチャーと実践
  
6.中間報告(1)
7.中間報告(2)
8.中間報告(3)
(上記6ー8はまとめて実践する可能性あり)
  
10.プレコンサルティング
    
11.ファイナルプレゼンテーション
12.ファイナルプレゼンテーション
13.ファイナルプレゼンテーション
(上記11ー13はまとめて実践する可能性あり)
    
14.リフレクション・ラップアップ
    
 
  
========================================

ブログ一覧に戻る

最新の記事

「余人をもってかえがたい」は「組織を腐らせる」!?

2024.5.1 08:35/ Jun

「余人をもってかえがたい」は「組織を腐らせる」!?

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

2024.4.26 10:34/ Jun

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.24 08:22/ Jun

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.17 23:54/ Jun

給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳)

たかがタイトル、されどタイトル!?: 研究タイトルを「一字一句」正確に書いてきてね!

2024.4.17 08:17/ Jun

たかがタイトル、されどタイトル!?: 研究タイトルを「一字一句」正確に書いてきてね!