2018.4.3 06:22/ Jun
新年度ですね。
キャンパスには、新入生があふれています。また、通りには、リクルートスーツに身をつつんだ新入社員のみなさんが、闊歩しています。
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ところで、ブログでも何度か書いたことがありますが、この時期、新たに、新しい組織に入る皆さんにおすすめしている、ちょっとした試みがあります。
それは、
「違和感ノートをつけること」
です。
「違和感ノート」とは、新たに組織に新規参入なさる皆さんが、その瞬間感じた「違和感」を、ほんの「数文字」でもいいので、どこかにメモしておくことです。
例えば、
うちの職場では、就業時間がきても、誰ひとりとして、帰ろうとしない
(就業時間の境界を意識することが、長時間労働是正の一丁目一番地です)
という笑えない違和感とか・・・
うちの会社では、会議のときは、X部長とY課長がしゃべったあとで、メンバーは発言をする
とか、
違和感ノートでは、新規参入をなさる皆さんが、新たな組織のなかで日々、感じる「違和感」を書き付けておくのです。
興味深いのは、この「違和感」を感じているのは、多くの組織で、新入社員だけです。あたかもフィールドワーカーになったつもりで、フィールドノーツをつけてみてください(笑)
「違和感」は最初にしか感じません。
そうした違和感を、どこかにメモしておくと、あとで見返したときに結構面白いものです。それらの違和感の中には、多くの場合、新入社員の皆さんが入った「組織の文化」をあらわしていることが多いものです。
僕は、新入社員は「組織文化のリトマス試験紙」のようなものだと思います。彼らには、組織文化の異様さ、特殊さが、最初だけ見えているのですね。面白いですね。
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「違和感ノート」は2つの意味で「よいこと」があります。
ひとつめのよさは、「組織に入ったときに感じる違和感を笑い飛ばせる」ということです。
新たな組織に入るときには、誰しもストレスを感じるものです。あたかもフィールドワーカーのように「違和感」を書き付けておき、それを、あとで見返すと、こんなことに「違和感」を感じていたんだぁ・・・と笑えてきます。
新規参入時の違和感を「笑い飛ばす」
これは大切なことです。
場合によっては、新入社員同士で、違和感ノートを見せ合う、というのも面白いかもしれませんね。みんなで「笑い飛ばせ」ば、乗り切ることができるかも。
「組織」からなされる「社会化」を待つのではなく、自ら動きましょう。
そうした機会を使いながら、ぜひ、はやく自ら社会化(能動的社会化)を成し遂げてください。
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ふたつめの効用は、違和感ノートを「あとあと」見なおすと、「自分の成長」を実感できる、ということです。
「違和感ノート」に書かれていることは、おそらく3か月後には、まったく違和感を感じなくなるはずです。組織の中にいれば、組織に固有のルーチン(毎日繰り返されているもの)や文化は、毎日「アタリマエ化」しているからです。
3ヶ月もたてば、あなたは「うちの会社は・・・」「うちの職場は・・・」という言葉を使い出すでしょう。その頃には、おそらく「うちの会社」や「うちの職場」には「違和感」を感じなくなります。
そんなとき、しばらくして、そうした「組織参入時の違和感」を見詰めると、
へー、こんなこともわかんなかったんだ
と成長を実感できます。
また、1年たち、組織の中で働くことにくたびれ始めた頃には、初心を思い出すことができます。「わたしにも、こんな時代があったんだなぁ・・・」と。
社会では、成長実感は、他人が、なかなか与えてはくれません。
ぜひ、「成長実感」を自分で感じる工夫をなさってください。
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今日は、新たに組織に入る方々におすすめする「違和感ノート」について書きました。
ちなみに、これは中途採用社員の方にもおすすめの方法です。
今年は、僕自身も、新たな大学に新規参入をしているひとりですので、この「違和感ノート」をつけています。
ちなみに、僕が、新たな大学に入り、最初に感じた「違和感」は、何だと思いますか?
いや、本当に、超絶くだらないことです。
それは、
学生は、いつも食べている=学生はいつもお腹をすかせている
です(笑)。
今、僕は、2年生のSA、CA(スチューデントアシスタント)の皆さんと授業準備の会議をしているのですが、彼らはミーティングのときに、いつも「おやつ」や「パン」を食べている(笑)。
曰く、
お腹がすいて、仕方が無いそうです(笑)
前職の大学でしたら、お逢いするのは大学院生や社会人。多くは、30を超えた方々でしたので、あまり「お腹がすいて仕方がないひと」「いつも食べているひと」はいませんでした。でも、今は違います。
学生は、いつも食べている
いや、まったく問題ないんですよ、いいの、いいの。
お腹がすいてんだから、心ゆくまで「食べな」(笑)
これが僕の「違和感ノート」の最初の数行でした。
そして人生はつづく
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