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2022.7.29 07:38/ Jun

オンライン講演での「チャットジョッキー」で「教えあい・学び合いのコミュニティ」を生み出すための「6つのコツ」とは何か!?

 オンライン講演での「チャットジョッキー」で「教えあい・学び合いのコミュニティ」を生み出す!?
    
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 ここ1ヶ月程度、新刊「研修評価の教科書」や、新たに開発した「管理職向けフィードバック教材」のお披露目のために、いくつかの講演に登壇させていただきました(関係者の皆様、本当にお疲れ様です)。
    
 いつもやらせていただいているのは、400人−500人の方々に視聴いただく、いわゆる大規模オンラインセミナー(ウェビナー)です。わたしの場合、いつものようにチャットも多用しながら、これを行っています。
    
 参加者の方々に頭に思い浮かんだことを、チャット欄に書いてもらい、ときに、拾わせていただきながら講演をいたします。その様相は、あたかもDJ(ディスクジョッキー)のようです。DJが「視聴者からのお便り」を読むように、講演を行っています。
     
 DJといいつつ、Disk(ディスク)はないですよね。わたしが拾っているのは「チャットの書き込み」なので、正確には、(CJ:Chat Jockey:チャットジョッキー)かもしれません。
   
 2時間程度の講演で、平均的には200くらい、多いときには400件程度の書き込みが生まれることがあります。
    
 チャット欄に「滝」のように文字が流れていきます。
      
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 チャットジョッキーがうまくいくと「興味深い現象」が生まれます。
   
 それは、
  
 チャットを行っている人々のあいだで「教えあい・学び合い」がはじまる
  
 のです。
   
 即興的につくりだされた「ひとつのコミュニティ」のように、参加者の方々に一体感や同士感が生まれ、誰かが質問を行うと、他のひとが事例を共有する、といった「学びの場」が生まれるのです。
   
 たとえば、
  
「うちの会社では、組織調査のフィードバックをいつやるかが課題になっています。皆さんの会社ではいかがですか?」
  
 という質問に対して、
  
「うちは1ヶ月以内に、なんとか集計して返していますね」
  
 とか
  
「うちは3ヶ月くらいかかっています・・・でも、今、なんとかそれをスピード化するために、システムを導入する予定です」
  
「システムは何を使いますか?」
  
「XXXXかYYYYを検討しています」
  
「ありがとうございます。参考にさせていただきます」
  
 といった「教えあい」のようなやりとりが、学習者同士で生まれていきます。
  
 ちなみに、わたしはわたしで、用意してきたコンテンツを、この状況にいたってもお話しています(一応、講演ですのでコンテンツ提供を辞めるわけにはいかない)。
  
 むしろ、
  
「おっ、AさんとBさんが、相互に事例共有してくださっています。ありがとうございます。皆さん、参考になさってくださいね」
  
 なんて言いながら、そうした「相互の学び」を賞賛しながら、自分のコンテンツも伝えていきます。
  
 つまり、
  
 もちろん、講演も、するんです。
   
 しかし、チャットジョッキーがうまくいくと
  
 講演にプラスして「講演以外のコンテンツ」を学習者同士が生み出している
   
 ということになります。
   
 そして、多くの場合、皆さんは「チャットを保存」して、講演を出て行かれます。もちろん、わたしの講演資料もPDFでお渡しします。
  
  ▼
  
 チャットジョッキーをうまくやるためには、いくつか、コツがあると思っています。自分としては、もう身体化してしまっているので、あまり意識できないのですが、あえて言葉にすると、下記のような6つのコツかな、と思います。以下、ご笑覧ください。
  
1.講演前に「チャットジョッキー」を宣言する
 講演前にご挨拶をして、今日の講演は「チャットジョッキー」しますよ、ということをお伝えします。
   
(例)
「皆さん、今日はご参加いただき、ありがとうございます。今日は、頭に思い浮かんだことをどうぞチャット欄にお書き入れください。正しい答え、かっこいいことをことを書かなくてもOKです。頭に思い浮かんだことでOKですよ。あたかもDJ(ディスクジョッキー)が「視聴者からのお便り」を読むように、ときに拾わせていただきながら、講演を行っています。宜しくお願いいたしいます。中原 淳」

  
  ーーー
  
2.講演前に「誰でもレスができる質問」をする
「誰でもレスができる質問」をして、地ならしをします。チャット欄に書くことにまつわる心理的障壁を下げます。
   
(例)
「今日は僕は東京の自宅からアクセスしています。気温は34度。晴れです。皆さんは、どちらからアクセスしていますか? お天気はどんな感じですか?」

  
  ーーー
   
3.勇気を出して書いてくれた最初の書き込みを必ずピックアップする
 講演中、最初にチャット欄に書いてくださった方の書き込みは必ずひろい、講演の中に混ぜ込みます
  
(例)
「おっ、高橋さんからご質問がきました。素晴らしい質問ですね。それはですね、今、お話ししている経験学習にめちゃくちゃ関係していますね」

   
  ーーー
  
4. 15分に一度、全員が書き込む質問をする
 15分に1度程度、チャット欄に全員に書き込んでもらいます。質問はクローズドクエスチョンで結構です。チャット欄は数百人の回答で「滝」のようになりますが、一体感が高まります。
  
(例)
「御社の1on1、うまくいっていますか? それとも、すこし課題がありますか? うまくいっている、察してください、の2択でチャット欄に書いてみてください」

   
  ーーー
   
5. 自分のキャパが超えた段階で、学び合いを促す
 チャットジョッキーをしていると、僕が、チャットを拾えなくなるまで、チャットが流れていきます。そのときに、皆さんの学び合い、教えあいを促します。
  
(例)
「おっ、内海さんと、中村さんから質問がきていますね。これは実務にかなり近いご質問ですね。どなたか、このご質問にヒントをくださる方がいたら、チャットに書いてください!よろしくです!講演に戻ります!」

   
  ーーー
  
6.なるべく、チャット欄の書き込みを拾いつづけます
 なるべく「名前」を読ませていただき、その書き込みを読みます。講演の流れをとめずに、チャットの内容を盛り込みながら、講演を行います。
  
 以上です
  
  ▼
   
 今日はチャットジョッキーのお話をさせていただきました。たかがオンライン、されどオンラインですが、ひとさじの工夫で、「教えあいのコミュニティ」「学びあいのコミュニティ」をチャットで生み出すことができます。講演以外にも、コンテンツが増える、というところがよいな、とわたしは思っています。
   
 小難しいことはありません。
 ぜひ、皆さんも、チャレンジなさってみてください。
  
 最後になりますが、チャット欄への書き込みに、いつもご参加いただいている皆様に、心より感謝いたします。ありがとうございました。
  
 そして人生はつづく
  
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