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2022.1.24 08:31/ Jun

「会う」とは「ともにあろう!」とする「意志の力」である!? : unmeet@neomuseum2022が無事終了!


  
 unmeet@neomuseum、昨日、無事に終了しました。
     
 オミクロン株の感染拡大を受けて、急遽、吉野での開催を見送り、オンライン開催となりました。本来ならば「対面」で行えていたはずのワークショップ。
   
 今回のワークショップは、著書「プレイフルラーニング」(上田信行、中原淳)から10年たったことの記念で行われるはずだったので、ぜひ、対面で行いたいと思っていました。
 テーマである「unmeet」とは、「meet(あう)」を世間の常識とはズラして考える、ということ。ぜひ、このご時世なので、このテーマを対面で実現したいと思いました。
    
 三宅由莉さんの発案に、わたしが同調して、上田信行先生にお電話を差し上げたのは12月。このときの日々の新規感染者は、2桁であったと思います。「今なら、できる」と正直に思っていました。
  
 しかし、感染状況は徐々に悪化。
 1月をこえて、ここ最近の感染者は、なんと1万人にまでにいたりました。
  
 まさに「不確実性」
 VUCAなんていうバタ臭い言葉を使わなくても、わたしたちの生きている「日常」こそがVUCAそのものだと思います。
  
 結局、1月中旬にオンラインへの転換を行い、この日のオンラインワークショップの実現に至りました。
  
 ▼
  
 でも圧倒的な不安のなか、オンライン開催へ、舵を切ってからがすごかった。
  

   
 上田先生、三宅さん、岩田さん、井上さんらが中心になって、多くの人々を巻き込み、プロジェクトを前に進めました。何度かプロジェクトメンバーでオンラインで打ち合わせを行いながら企画を進めていく。わたしは、年末から、ちょっと家族がバタバタしていて、なかなか時間がとれず中座してしまうこともありましたが(みなさま、失礼しました+恐縮です)、なんとかみなで企画をつくりあげることができました。
  
 三宅さん、岩田さんらが発案し、さまざまなオンライン研修をもりあげるグッズなどが各家庭に郵送され、一体感のあるオンラインワークショップをおくることを目指しました(郵送の実作業をご担当いただいたみなさまに、心より感謝です)。
  
 ちなみにTシャツに刻まれている文字は、ひとりひとり、自分が好きな言葉を三宅さん、岩田さんにおくってつくったもの。

 わたしは「Keep yourself alive」というクイーンの歌詞を選びました。このご時世にあっては、自分自身をメンタルにも、フィジカルにも、ヘルシーに保つことが重要かと思ったのです。そのほかにも「吹き出しツール」など、オンラインワークショップを盛り上げ、共通体験を感じられるツールが満載でした(三宅さんのWebでは、そのほかのツールもご紹介されています)。
  
Trois maison
http://troismaison.net/work/tool-design/
  
ちなみに、下記のURLのショップから、今回のスタッフのTシャツと共創ツールの書籍の予約販売をなさっているそうです。ここから購入してくださった方にはツールのおまけつきだっそうです。もしよろしければぜひ! 

ワークショップとツールの世界は、さらに深化していきそうですね。
  
torois maison online shop
https://troismaison.official.ec/p/00001
  
  ▼
  
 また、アクティビティなどは、井上さん、石戸谷さん、けいとさん、ひえこさん(劇団バンビ)などに企画いただいき、体を動かすワークをやってみたり、じっくり「会う」ということについて対話する、などのことが行われました。


  
 同じTシャツをきて、誰でもできるエクササイズを、ともに体を動かす。とてもインパクトのある時間でした。また「会う」ということに、深くテーマを設け話し合う場も興味深いものでした。
  

   
 そして、最後は曽和具之先生(神戸芸術工科大学)が、会の全体像をまとめたReflection TVをつくり全員で見ました。
  
 そして、その日の3時間を振り返り、このリフレクションムービーを見ていて、このときなのです。
 自分に、自分でも少し信じられないことが起こりました。
  
 ぽろっと、涙が、でてきた。
  
 本来ならば、ここは一言コメントすればいいだけだった。RTVを視聴を受けて、最後は、わたしが一言コメントをして、上田先生が締めればよいだけなはずだったのに、それができなかった。口をひらくと、そのまま涙が止まらなくなりそうで、しばらく口をつぐんでいた。
  
あれっ、おれ、なんで、涙がでてるんだろう?  
  
 RTVを見て感動したせいなのか、12月から1月にわたった準備期間とオンライン開催にいたった経緯を思い出したのか、はたまた、ZOOMに並ぶ皆さんのお顔をみていたせいなのかは、渾然一体としていて判別は不可能なのですが(たぶん、そのすべてです)、あろうことか、不肖・中原、言葉につまり、涙がでてきてしまいました。
  
 結局は、上田先生にフォローいただいて、何とかことなきをえましたが、これは自分でもびっくりしました。この10年のことが走馬灯のように浮かんでは消えたのか・・・コロナのなかで、僕自身も強がって生きてきたせいでなのか・・・ちょっと理由はわかりません。
  
 ともかく、個人的には、
  
 ワークショップのラップアップの瞬間、言葉にこれほどまでに詰まった経験は(しゃべると涙が出そうで)、20年のキャリアで、このワークショップしかありません
  
 これは強烈な体験でした。
  
  ・
  ・
  ・
  ・
  
 冷静になって改めて、ふりかえって考えて見ると、こういうことなのかな、と思うのです。
  
 端的にいえば
 わたしたちはオンラインでも「あえていた」のだと思うのです。

  
 シャバの世界では「対面で、向かいあって」いても
 ひととひとが「あえていないこと」もあるのかなと思います
 すれ違い、心が離れ、結局、「あえているけど、あえていない」。
  
 一方、
  
 はるか彼方の、異なる場所に離れていても
「あえて」いることもあるのかなと思います。
     
 結局、
   
「あう」とは
「ともにあろう」とする意志の力だ
  
 と思います。そして、この場は、たしかに「ともにあろう」とする気持ちに満ちていました。これが涙の原因だったのかもしれません。今となっては、答えは「風に吹かれている」けれども。。。
  
  ▼
  
 ワークショップは3時間の予定で終了しました。しかし、ここでまた、予想外の出来事が起こりました。終了を宣言しても、多くの方が「退出ボタン」を押そうとしないのです。
   
 個人的には、
    
・オンラインワークショップで、最後に「退出ボタン」を押すのが、これほどためらわれたことは、一度もありません
  
 この場は、そういう場でした。
 なかなかお伝えするのは難しいですが。。。

 たぶん、これは僕の予想ですが・・・今回のワークショップは、また10年語り継がれる「経験」になると思います。そして、オンラインワークショップの「新たな文法」が、また、ここから生まれるような気がします。
  
  ▼
  
 今回、参加者のみなさま、スタッフのみなさまのおかげで、素晴らしい時間をおくることができまいた。心より感謝いたします。ありがとうございました。すべての方々とお話しできなかったことは残念ですが、これも次回お会いしたとき喜びにつなげていきたいと思います。
  
 とりわけ、今回企画でともにご一緒させていただいた上田信行先生、井上佐保子さん、石戸谷直紀さん、井上けいとさん、秋月ひえこさん、三宅由莉さん、いわた花奈さん、曽和具之先生には心より感謝いたします。本当にありがとうございました。
 
 次回は、ぜひ、吉野でお会いしましょう!
  
 そして人生はつづく
  

    
neomuseum
http://neo-museum.com/
  
 ーーー
  
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職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発) 
https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/od-atlas.html
     
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https://amzn.to/3esCOrW
           
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ひとづくり・組織づくりの大学院での「学び」とは?
https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/
       
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中原研究室では、一般社団法人ピアトラストさんとの共同研究で、相互称賛アプリ『Peer-Trust(ピア・トラスト)』の研究を行っています。
       
相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が導入された職場では、職場のメンバー同士が、お互いの日々の仕事を観察し、そこにキラリと光るものがあったときに「称賛カード」というものをメッセージとともに送りあいます。1カ月間は無料トライアルだそうです。ご興味があえば、ぜひ、ご利用くださいませ。
     
強みの自己認知と意欲を高める『ポジティブ1on1』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000059483.html
   
仲間から実際に認められた行動のデータから、自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加されました。職場における相互称賛を、自分の強みの発見と目標設定に役立てられます。
 
自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000059483.html
   
あなたの会社のリーダー・管理職は「部下の強み」を観察できますか?:相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が示唆する「リーダーの条件」とは?
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12062
    
ピアトラストお問い合わせ
https://www.peer-trust.com/contact/
   
ピアトラストの効果まとめページ
https://www.peer-trust.com/research/2020/
    
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