2019.3.6 07:06/ Jun
フィードバックは、なるべく若いうちから受けた方がいい
これは、「フィードバック入門」の著者でもある(!?)僕の持論のひとつです。
ここでフィードバックとは、「耳の痛いことを含めて、自分の行動やあり方の現状を通知され、自分を立て直すこと」をいいます。
鉄は熱いうちに打て!
ではないですが、フィードバックを受けて、自分を立て直すことを経験するのははやいうちがいい。なぜなら、その方が自己に変化が生まれやすいから。そして、フィードバックを受けたり、与えたりすることが「習慣」になりやすいから。
すっかり年齢を重ね、香ばしく「完成しきったあと」にフィードバックをはじめて受けても「遅いこと」が多いのです。重ねて、やはり「変化の振れ幅」が狭い。また、年齢を重ねてから、めっこりとフィードバックを受けると「痛み」を感じる度合いが強いのです。
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実は、僕のつとめる立教大学経営学部では、若いうちからフィードバックを受けたり、与えたりすることを実践している大学のひとつです。なんと、大学1年生のうちから、学生同士がフィードバックをしあうことを授業のなかで行います。
また、授業の合間には「360度フィードバックシステム」を利用して、20項目の観点から、相手の行動やあり方をチェックしあったりします。同学部のビジネスリーダーシッププログラムのなかで、これらは、長く実践されつづけてきたものです。
今月号の日経トレンディ4月号では、なんと、立教大学経営学部ビジネスリーダーシッププログラムのフィードバックが特集されています(取材をお申し込みいただいた高田悠太郎さん、ありがとうございました!)。
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学生にはどのようなかたちで、フィードバックを教えればいいのか。実際、授業では何をやっているのか。同僚の舘野さん、高橋さんらとともに、同校の授業やフィードバックについて語っておりますので、もしよろしければ、ぜひお手にとってみてくださいませ!
おそらくですが・・・立教経営の学部生のなかで「フィードバック」という言葉を聞いたことがないひとは、いないと思います。フィードバックという言葉を誰もが知って、実践している。この「フィードバック文化」こそが、僕たちの強みのひとつであろうと、手前味噌ながら、僕は思っております。そして、この強みは、おそらく立教経営が生まれたときから、脈々と受け継がれてきた伝統なのでしょう。
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今日は「フィードバックは若いうちから」というお話をさせていただきました。
個人的な意見をいえば、大学に入る前の「高校」でも、僕は「フィードバックを受けるのは早すぎることはない」と思っています。
高校などは、クラスで取り組む文化祭やら、体育祭やら、様々なイベントに満ちています。そういうイベントのあとの「振り返り」のときに、心理的安全の雰囲気をつくったうえで、相互フィードバックを行えば、全員発揮型のリーダーシップにつながるのではないでしょうか?
逆に、企業で人事を実践のみなさま・・・
「先生、僕は45になって、はじめてフィードバックを受けましたよ」
「うちの会社では、管理職以上しか、360度フィードバックを行わないんですよね」
では、すこし「遅すぎ」ませんか?
できれば、新入社員の頃から、フィードバックを受けることに「慣れること」ーつまりは「フィードバック慣れ」することが変化に強い組織をつくることにつながるのではないか、と僕は思います。ある職位以上しか、フィードバックを受けない状況は、いつまでやっても、組織内に「フィードバック文化」は生まれません。
あなたがはじめて「フィードバック」を受けたのはいつですか?
あなたの組織には「フィードバック文化」がありますか?
そして人生はつづく
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