NAKAHARA-LAB.net

2019.1.11 06:51/ Jun

帰ってきたラーニングバー!? 中原ゼミナールが3月30日(土曜日)イベントを開催させていただきます!

10年ぶりにラーニングバーが帰ってきます!?
「20’s」展ー「若者×働き方」を探求するミニワークショップ展覧会
    
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 来る3月30日(土曜日)午後1時ー6時(予定)、立教大学経営学部中原ゼミナールでは「20’s」展と題して、ゼミ生(2年生・来年の3年生)全員が、半年間かけて学んできた成果を、いくつかのミニワークショップで研究報告させていただく機会をつくらせていただくことになりました。
  
 10年ぶりに帰ってきた「ラーニングバー」!?とでもいいましょうか・・・かつて10年前に運営されていたラーニングバーは「大学院生」を中心に運営されていましたが、今度は「学部生」が運営する学びの場になります。
  
「20’s」展は「今、20代の若手ビジネスパーソンは何を考え、どのように行動しているのか?」、そのとき「企業の人事は、そんな彼らに、いかに働きかけを行うべきなのか」を考える素材をワークショップスタイルで提供させていただきます。
  
 どうぞ、もしご興味があうようでしたら、スケジュール帳への予定の確保をいただけますと幸いです。
 応募申し込みは2月初旬にはじまる予定です。
  

  
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 20’s展を実行するにあたり、これまで、中原ゼミの学生は、3人ー4人程度でグループをつくり、半年間、さまざまな人事課題に関する探究を深めてきました。中原ゼミは「人材開発・組織開発」を専門に扱う珍しい?学部ゼミです。たぶん、日本でも、立教大学にしか、こうした学部ゼミはないのではないでしょうか?
  
 20歳あたり彼ら(今年多くのメンバーが成人式!)が探究していた課題は、
  
 1.ネガティブ早期離職をいかに防止するのか?
 2.優秀若手人材を確保するために、いかに副業解禁を行うのか?
 3.若手ビジネスパーソンのエンゲージメント・就業観とはどのようなものか?
 4.適切な内定者フォローをいかに行うのか?
 5.インスタ世代の若者と上司部下のコミュニケーションを行うためには何が必要か?
  
 など、最新の!?といいましょうか、これ、解決ができるのか、という人事課題ばかりです。
   
 この人事課題に対して、年齢がこの人事課題を有する世代にもっとも近いゼミ生が、果敢にチャレンジいたします。
  
 自分たちが数年後、ないしは、10年以内におそらく直面するであろう人事課題を、今のうちから調べてみる。それも単に「調べる」だけではなく、それを企業人事の一線で働いている方々に、ワークショップのかたちでご提供差し上げる。
 なんという「無理ゲー」かとは思いますが、中原ゼミは、それにチャレンジさせていただくことになりました。
  
 ゼミ生には3つのことをリクエストしました。
  
 1.自分たちの手足をつかって集めた「若手ビジネスパーソンのデータ」
   を必ずワークショップに盛り込むこと
    
 2.先行研究に必ず当たり、アカデミックな体系的知識を集めて
   ワークショップの教材に含めること
  
 3.企業人事の方々がワクワクと学べるワークショップを
   つくること
  
 とにかく「学習者本位」で、このプロジェクトを完遂することを学生たちにはリクエストしました。

 おこしいただけた皆様には、5つのワークショップの中から2つを選んでご参加いただくことができます。参加できない3つのワークショップに関しましても、会場で内容のシェアの機会を設けさせていただくほか、配付資料として、彼らがまとめたアカデミックな知見、データを配付させていただきます。「おみやげ」もしっかりとついたワークショップです。
  
 とはいえ・・・結果はどうなることやら・・・。
 教員としては本当にハラハラします。
 が、ここは教員である僕も「腹をくくって」、もちろん、彼らを信じ、彼らをサポートするのです。
  
 ある人事パーソンの方に言われました。
  
「先生、これは無理ゲーじゃないですか。働いたことのない彼らが、人事の僕たちにワークショップをするんですよ」。
   
「うん、そだねー。無理ゲーだよねー」(笑)
 
 でも、そういう高いハードルを超えたときにこそ、成長の源泉はある。知識も学べるし、自信もつく。ぜひ、この高いハードルを全員がクリアして欲しいものだ、と思っています。いや、学生にはできる。もちろん、クオリティは僕が関与して保証させていただきます。
  
 もし興味のあうところがございましたら、ぜひ、お越しいただけますと幸いです。
  
 2年生(来年の3年生)が、彼らなりのホスピタリティと堅牢なロジスティクス、何より、ラーニングの機会をたずさえ、お迎えさせていただくことをお約束いたします。
    
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 なお、このワークショップの開催につきましては、株式会社内田洋行さまの多大なるご協力を得ることができましたことを、この場で御礼申し上げます。大久保社長をはじめとして、人事部の佐藤一直さま、高等教育事業部の小林さまには、心より御礼を申し上げます。
  
 また、ヤフー株式会社の菱沼さんをはじめとして、内田さま、竹内さま、佐野さま、岸本さま、天野さま、小向さん、立教大学経営学部の田中助教、株式会社ミミクリデザインの安斎さん、株式会社ぐるなびの田中さんなど、ワークショップ開発などにつきまして、大変貴重なフィードバックをいただきました。この場を借りて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
  
 というわけで、3月30日(土曜日・午後)@東京ー中原ゼミが初のイベントを開催させていただきます!
  
 ぜひお越しくださいませ!
  
 そして人生はつづく
  

 中原ゼミ:どうぞお越しくださいませ!
   
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新刊「残業学」重版出来です!(心より感謝です)。AMAZONの各カテゴリーで1位を記録しました(会社経営、マネジメント・人材管理・労働問題)。長時間労働はなぜ起こるのか? 長時間労働をいかに抑制すればいいのか? 大規模調査から、長時間労働の実態や抑制策を明らかにします。大学・大学院の講義調で語りかけられるように書いてありますので、わかりやすいと思います。どうぞご笑覧くださいませ!
  

  
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新刊「女性の視点で見直す人材育成」(中原淳・トーマツイノベーション著)が、ついに刊行になりました。AMAZONカテゴリー1位「企業革新」「女性と仕事」。女性のキャリアや働くことを主題にしつつ、究極的には「誰もが働きやすい職場をつくること」を論じている書籍です。7000名を超える大規模調査からわかった、長くいきいきと働きやすい職場とは何でしょうか? 平易な表現をめざした一般書で、どなたでもお読みいただけます。どうぞご笑覧くださいませ!
  

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新刊「組織開発の探究」発売中、重版3刷決定しました!AMAZONカテゴリー1位「マネジメント・人事管理」を獲得しています。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
  

  
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