NAKAHARA-LAB.net

2019.1.7 06:38/ Jun

「スキマのあるスケジュール」を生きる!? : 2019年ー1年の計は元旦にあり

 新年、あけましておめでとうございます!
 今年もどうぞよろしくお願いいたします!
  
 12月22日から長いあいだお休みしていた、このブログですが、1月7日本日から、また再開させていただこうと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
  
 今日の記事は、復帰一日目ですので、「軽い内容」から。
 今日は「12月22日から1月6日まで、何をしていたのか」という話からはじめ、そこで、何を考えたのか、ということから綴っていきたい思います。
  
  ▼
  
 12月22日から1月7日まで・・・この間、僕は、多くは家族と過ごしていましたが、ちょくちょくあいたスキマ時間を見つけて、とにかく、ふだんは読めない本を読んでいた気がします。
 合間合間に、ちょくちょく新聞記事の原稿やら、本の執筆などは行いましたが、なるべく「ふだんの仕事」を抑えて、これまで「積ん読」だった本を、いっきに読み切りました。
 おかげさまで、ほぼすべての書籍を読み切ることができました。20冊ほどは、目を通せたかと思います。大満足の成果です。
  
 こうした生活をしていて、考えたことがひとつ。
  
 その問いとは、
   
 なぜ、ふだんの僕は、本を満足に読めないのか?
 (そこそこは読んでいますが・・・どうしても読書量が追いつかず、積ん読が増えます) 
  
 ということです。
  
 改めて、自分のスケジュール表をテーブルの前において、どんな生活をしてきたかを振り返ってみました。すると、明らかに、自分の「行動様式」に原因があることが、よくわかりました。
  
「問題の行動様式」とは、要するに、僕は、スケジュールが空いていれば、依頼された仕事を、わりとホイホイと引き受けてしまうことです。今回のように「年末・年始に強制的にスケジュールをあける期間」があると、ふだん、どのようにスケジュールを組んでいたのかが、ハイライトされます。
    
 改めて思ったことは、僕のスケジュールの組み方は、少々、問題があったような気がします。これまでは、いわば、ハードディスクのデフラグを行うように、空いていれば、スケジュールを詰め詰めにしていました。
  
 比喩的に申し上げますと、
  
 スキマのないスケジュールを「美しい」と勘違いしていた
  
 ような気もします。もう、アホか、と(笑)。
     
 本来ならば、スキマの時間を敢えてもうけ、そこに「読書をする時間」「考える時間」という知的インプットに従事をする時間を織り込んでおかなければならないのですが、それを、この数年、怠ってきたような気がいたします。
  
 というわけで・・・今年は、これを徹底的に見直そうと思いました。
  
 たとえ、仕事がスローペースになったとしても、スケジュールをキチキチに埋めない。
 たとえ、仕事を断らざるをえなくなったとしても、知的インプットをする時間は確保する
 たとえ、生産量がダウンしたとしても、充電量を確保する
  
 これが僕の今年の目標です。
  
  ▼
  
 1年の計は元旦にあり、といいます。
  
 僕の今年の目標は、先に掲げたとおり、スケジュールを埋めず、知的インプットに従事する時間を確保する、ことにしたいと思います。たとえ、それで「短期的」には仕事のペースがおちたとしても、「中長期」には、僕の仕事の「持続可能性」を高めることになることを信じて。
   
 「スキマのないスケジュール」から知的インプットをおこなうための「スキマのあるスケジュール」に1年間をかけて転換を図ります。
  
 今年も、研究、教育に精一杯邁進していきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。
  
 そして、今年も人生はつづく
  
 ーーー
  
新刊「残業学」重版出来です!(心より感謝です)。AMAZONの各カテゴリーで1位を記録しました(会社経営、マネジメント・人材管理・労働問題)。長時間労働はなぜ起こるのか? 長時間労働をいかに抑制すればいいのか? 大規模調査から、長時間労働の実態や抑制策を明らかにします。大学・大学院の講義調で語りかけられるように書いてありますので、わかりやすいと思います。どうぞご笑覧くださいませ!
   

  
 ーーー
   
新刊「女性の視点で見直す人材育成」(中原淳・トーマツイノベーション著)が、ついに刊行になりました。AMAZONカテゴリー1位「企業革新」「女性と仕事」。女性のキャリアや働くことを主題にしつつ、究極的には「誰もが働きやすい職場をつくること」を論じている書籍です。7000名を超える大規模調査からわかった、長くいきいきと働きやすい職場とは何でしょうか? 平易な表現をめざした一般書で、どなたでもお読みいただけます。どうぞご笑覧くださいませ!
   

  
 ーーー
   
新刊「組織開発の探究」発売中、重版3刷決定しました!AMAZONカテゴリー1位「マネジメント・人事管理」を獲得しています。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
   

   
 ーーー
   
【注目!:中原研究室のLINEを好評運用中です!】
中原研究室のLINEを運用しています。すでに1万人以上の方々にご登録いただいております(もう少しで1万人!)。LINEでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記のボタンからご登録をお願いいたします!QRコードでも登録できます! LINEをご利用の方は、ぜひご活用くださいませ!
  
友だち追加
  

    

ブログ一覧に戻る

最新の記事

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

2024.4.26 10:34/ Jun

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.24 08:22/ Jun

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.17 23:54/ Jun

給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳)

たかがタイトル、されどタイトル!?: 研究タイトルを「一字一句」正確に書いてきてね!

2024.4.17 08:17/ Jun

たかがタイトル、されどタイトル!?: 研究タイトルを「一字一句」正確に書いてきてね!

2024.4.15 08:05/ Jun

「タイパ重視の時代」だからこそ「時代遅れ!?のラーニング」を楽しむ!