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2007.2.10 09:20/ Jun

美容室を行くのが憂鬱な理由

 僕には、いつも困惑してしまう瞬間がある。美容院で、美容師さんに「きょうは、どうなさいますか?」と聞かれるときだ。
 この問いに対して、どのように「解」をだすべきかわからず、いつも困惑し、動揺してしまう。
 とはいえ、僕の髪型は全然複雑ではない。基本的に「短髪」である。
 美容院が苦手なせいで、3ヶ月や4ヶ月髪を切らないことがザラだから、「大泉洋」みたいな髪型になっているときもあるけれど、基本的には「短髪」である。
 その「短髪」に少し癖毛があるようので、朝起きたら、ちょいちょいとワックスをつけて、後ろにながすだけ。それだけの髪型なんですけど。
 でも、髪の毛が「短い」がゆえに、どのように切ってくれ、と伝えるのはとても難しい。
 「何センチ切ってくれ」と伝えればいいじゃないか、と訝る方がいらっしゃるかもしれないが、「何センチ切ったら、どのようになるか」僕には、検討もつかない。かつて「5センチ切ってくれ」と適当にいって、あやうく「坊主」にされる寸前だったこともある。こりゃ、トラウマだ。
 そんな困惑顔の僕を見て、いつも優しい美容師さんは、「ヘアカタログ」を渡してくれる。でも、そこに掲載されているのは、10代の若い、そして格好良い男の子の髪型で、到底、僕に似合うようなものはそこにない。
 万が一、そのひとつを指さしそうなものなら、
「カーッ、ペッ。オメーに、こんなイケメンの髪型が似合うわけねーじゃねーか」
 と言われたらどうしようと思ってしまう。自意識過剰?
 よく、「好きな芸能人の写真を持って行く」という人がいるらしいけど、同じ理由で僕にはそれができない。気恥ずかしくて、無理です。
 そんなわけで、僕はいつも美容院にいくとき憂鬱である。嗚呼、なんて伝えよう・・・。僕みたいな人は多いと思うんだけどなぁ。そういう人向けの「ちょっとだけイケてる髪型で、フツーの人がモデルをつとめるヘアカタログ!?」があったらいいのに。
 みんな、どうしているんだろう。
 —
追伸.
 タクが、湯上がりに着るための「カエルのガウン」をカミサンが買ってきた。本当に彼女は、「かぶりもの」が好きである。
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