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2022.10.24 11:02/ Jun

中央教育審議会・特別部会(2022年10月24日)の発言メモ

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【中央教育審議会・特別部会】
 2022年10月24日
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2022/1422489_00010.html
中原発言メモ
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関係団体へのヒアリング、答申素案のとりまとめ、
大変お疲れ様でした。
    
■新たな教師の学びの姿
(p21)
「新たな教師の学びの姿」(個別最適な学び、協働的な学びの充実)
を通じた「主体的・対話的で深い学び」)を実現」
    
=教師の学びと子どもの学びの「一体化・連動」
=ビジョン駆動で「新たな教師の学び」を再考できたことは素晴らしい
   
   ↓(しかし、ここからが大変)
    
1.「よいビジョンは、リソースを伴って、実現する」
   
 ・教員養成系大学での教え方の見直し
 ・教員養成系大学へのリソース追加
  
 ・指導主事などの研修技術の習熟、研修デザインの見直し、オンラインの活用
  (研修の数を絞り、研修転移を高める研修にするなども、ありうる)
  (学び直しが不可欠)
  (子どもには教えられるが、大人に教えるのは苦手、と言う話をよく聞きます)
  
 ・学校管理職へのリソースの追加
 ・各教員への学び直しの機会創出
 ・長時間労働など、働き方の改善
     
  ▼
   
2.「よいビジョンは、アクションプランに落ちて
  フォローアップされてこそ実現する」

  
 ・どのようなタイムスケジュールで
 ・どの順番で実現していくのか? これは「長い戦い」
  
 ・御触書にしない
  
 ・地方公共団体、教員養成系大学に
  任せっきりなしにせず、進捗報告を中教審・協議会などなど
  関係会議にはかり、データを取得しながら、フォローアップ
  しながら、すすめていくこともご検討ください
   
    ↓
  
【フォローアップされないアクションプランは、もれなく形骸化する】
【絵に描いた餅にするな!】
      
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