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2007.2.17 10:47/ Jun

「自分」と「会社」の関係は?

 確か、金井壽宏先生の本だったと思うのですが、こんなエクササイズがのっていました。あなたも、ちょっとペンと紙をもって、やってみましょうか。
Q.「自分」と「会社」の関係を「○」などの図形を使って、描いてみるとどうなりますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 さぁ、やってみましたか?
 結果は?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 一般に、下の2つの図が典型的なようです。
kaisha_watashi.jpg
watashi_kaisha.jpg
 会社という「大きな組織体」があって、その中の「ひとつ」として「わたし」を置く。あるいは、「わたし」という人間がいて、その一部に「会社」という生活があるのか。人によっては「わたし」の円の大きさが、とても大きかったり、小さかったりするのでしょうね。
 さぁ、皆さんはどうでしたでしょうか。
 ちなみに、僕は、こんな風になりました。
daigaku_watashi.jpg
 僕にとって、「大学」は「点線」です。それは実体をもっているような、もっていないような。
 ただし、大学の中で自分が所属している研究センターは「実線」。もうひとつ、実線なのは「Research Community(研究コミュニティ)」でしょうか。ここには、所属している感じ、関与している感じがあります。
 しかし、僕は「わたし」の集合の中に、大学を丸ごと含めるわけでもなく、「点線としての大学」という集合の中に、自分を丸ごと含めるわけでもありません。
 「わたし」と「大学」は、どちらかというと、部分的に重なり合っている・・・そんな感じです。大学以外で活動する僕も、やはり僕です。時には、その重なりが多くなったり、少なくなったりする。なんか、いい年こいて、フラフラしていますね(笑)。
 さて、皆さんはどうなったでしょうか。ぜひ、お近くの方と一緒にエクササイズにチャレンジしてみてください。
 —
 ところで、今やったようなエクササイズが、「つくって、晒し、他者に語って、振り返る」というワークショップの基本原理です。
 たとえば、もし、先ほどの問いが「社員と会社はどういう関係ですか?」と聞かれるだけだったとしたら、どうだったでしょうか。
「個人は組織の一員であるべきだ」
「個人がエンプロイヤビリティを高め、組織に飲まれないように・・・」
 といった、ステレオタイプ風の、思考停止系、優等生的回答がかえってこないでしょうか。
 何かモノをつくって、他者に晒す(expose)。それをきっかけに自分を物語り、振り返る。そのサイクルは、どこかで聞いたような優等生的回答を避け、自分と活動のあいだのエンゲージメントを高める効果があります。
 —
 先ほどのエクササイズは、2次元の「絵」でした。これを3次元のレゴブロックを活用したワークショップにすると、どのような効果があるでしょうか。
 3月のLearning barでは、(株)ラーニングシステムの石原正雄社長をお招きし、「レゴブロックを使った企業人材育成ワークショップ」を実施します。
Lego-3.jpg
 締め切りは2月20日です。あと3日。参加希望者が多いことが予想されるため抽選になります。
 ご応募お待ちしております。
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Learning bar@東大 2007
未来の教育、こうなる、こうする
SERIOUS PLAY WORKSHOP:ブロックをつかった
企業人材育成ワークショップ
==========================================
 今年度最後のLearning Bar@Todaiでは、(株)ラ
ーニングシステムの石原正雄社長をお招きし、「レゴ
ブロックを使った企業人材育成ワークショップ」を実
施します。
(株)ラーニングシステム
http://www.mdstorm.com
 —
 レゴブロックでカタチをつくる
 カタチを他人に見せつつ語る
 そして、自分を振り返る
 近年、こうした流れで実施される、ワークショップ
スタイルの企業人材育成が注目をあびています。
 ブロックを使ったワークショップで最もよく知られ
ている事例には、LEGO社のSERIOUS PLAYがあります。
石原社長はSERIOUS PLAYの日本代表をなさっています。
LEGO SERIOUS PLAY
http://www.seriousplay.com/
Robert Rasmussen & Associates
http://www.rasmussen-and-associates.com/
 参加者は多数になることが予想されるので、抽選と
させていただきます。下記のフォームに必要事項を
ご記入のうえ、2月20日までに
sakamoto [atmark]tree.ep.u-tokyo.ac.jp
までご連絡下さい。
 抽選結果は2月27日にメールにてご連絡させて
いただきます。
 ふるってご参加下さい。
 
             企画担当:中原 淳
 
 —
○主催
 NPO法人 EDUCE TECHNOLOGIES
 http://www.educetech.org/
 
 (共催)
 東京大学大学院情報学環
 ベネッセ先端教育技術学講座
 http://www.beatiii.jp
 
  
○日時
 2007年3月16日(金曜日)
 午後6時より午後8時30分まで
 
 
○内容(案)
 □Break
 
 □自己紹介
 
 □SERIOUS PLAY
  レゴブロックを使った企業人材育成
  ワークショップ
 
 □Break
 
 □Reflection
  ・この手法をどのような領域で使えるか?
  ・LEGO SERIOUS PLAYの紹介
 
 
○場所
 東京大学 工学部2号館 9F
 大学院情報環の教室
 http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html 
 
 
○参加費
 2000円(一般・学生)
 軽食代・資料代込み
 
○参加者
 参加をご希望の方は下記まで2月20日までに
 メールをいただければ幸いです。
 なお抽選結果は2月27日までにメールにて
 お送りします
 
 限定30名
〆========================================
 申込フォーム
 sakamoto [at mark] tree.ep.u-tokyo.ac.jpまで
==========================================
 氏名 :
 氏名カタカナ:
 所属:
 メールアドレス:
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