NAKAHARA-LAB.net

2015.11.27 06:35/ Jun

人材開発研究を「まるかじり」できる本!?

 東京大学出版会から刊行を予定している「人材開発研究大全」という本を暇をみつけては、しこしこと書いています。人材開発研究大全は「組織への参入」から「組織からの退出」に至るまで「人材開発研究の最前線」を網羅した本です。来年春あたりの刊行をめざしています。
 採用研究
 面談研究
 教育機関ー大学からのトランジション
 大学生のリーダーシップ教育
 就活からの学びと組織参入
 インターンシップと学習
 元留学生の日本企業へのトランジション
 組織社会化
 経験学習
 新人育成
 管理職育成
 研修転移
 ゲーミフィケーションによる研修開発
 OJT指導員研究
 リーダーシップ開発
 育児行動とリーダーシップ
 越境学習
 若手教師とメンタリング研究
 リフレクションと専門性発達
 学校の人材開発
 理念経営と学習
 中途採用者の育成研究
 女性管理職の育成
 降格人事の際のフィードバック
 看護師の熟達
 組織開発
 医療職の変容的学習
 地方公共団体職員の学習
   ・
   ・
   ・
 などのテーマにしたがい、30人ほどの先生方、大学院生等で、この本を書いています(心より感謝です。ご執筆、本当にありがとうございます)。コンセプトは、「人材開発研究をまるかじりできる本」です。
 僕の方は残りは編集。30編ほどのニュアンスを統一していくのは、たぶん、かるく「痺れる」と思います。たぶん終わったあとは確実に「廃人」でしょう。。。編集者の木村素明さんと長いタッグの日々がつづきます。
  ▼
 ともかく、この本は、お読みいただくかたに、
「あっ、こういう研究もありなんだ!」
「あっ、自分も、こういうの、自由にやってみたいな!」
「自分だったら、こんな風に工夫できるかもな!」
 と思っていただける本にしたいと考えています。人材開発を研究してみたいな、と「将来へのアクション」を喚起する本、モティベーションをあおってくる本?というのかな(笑)。
 どうぞお楽しみに!
 そして人生はつづく
 
 ーーー
追伸
先日数えてみたら、現在、ここ1年で僕が関係したり、抱えたり、書かなければならない書籍の数は、「人材開発研究大全」のほか、下記になりました。
 中小企業本・・・トーマツイノベーションさんとの共同研究成果を、中原・保田さんでまとめた本
 アクティブトランジション・・・舘野さんが中心になって大学院生と編んでいる本
 アクティブラーニング本・・・日本教育イノベーションセンターさんとの共同研究。山辺・木村・中原(編)の本。北大路さんから出版の予定
 アルバイトパート本・・・テンプHDさんとの共同研究成果をまとめた本。ダイヤモンド社さんより出版の予定
 ディレンマ本・・・ヤフー本間さんと中原の共著本
 40歳本・・・40歳からの学び直しの本:かんき出版の山下さん、渡辺さんとの本
 マンガでわかる育成本・・・JMAM久保田さん、井上さんとの本
 8冊・・・そりゃ、次から次へと原稿〆切がくるわけです。書いても書いても書いても書いても、終わらないぜ(笑)。
 (中には大幅に遅れてしまっているものもあり、まことに申し訳ございません)
 頑張ります。どうぞ引き続きよろしく御願いいたします。

ブログ一覧に戻る

最新の記事

「わたしがチームから抜けたら、仕事が回らない」はイリュージョン(幻想)である!?

2024.5.3 08:41/ Jun

「わたしがチームから抜けたら、仕事が回らない」はイリュージョン(幻想)である!?

「余人をもってかえがたい」は「組織を腐らせる」!?

2024.5.1 08:35/ Jun

「余人をもってかえがたい」は「組織を腐らせる」!?

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

2024.4.26 10:34/ Jun

自分の身体をどのように用いて、相手にプレゼンテーションを「お届け」するのか?:演劇の知とリーダーシップ!?

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.24 08:22/ Jun

褒め方ひとつ間違えると「怯える、いい子」を量産してしまうメカニズムとは何か?

2024.4.17 23:54/ Jun

給特法、および、それにまつわる中教審審議に対する私見(中原淳)