NAKAHARA-LAB.net

2006.2.3 01:08/ Jun

ソフトバンクがつくるインターネット大学

 もう数日前だったと思うのですが、「ソフトバンクがインターネットを使った通信教育の大学をつくる」というニュースが流れましたね。

ソフトバンク・プレスリリース
http://www.softbank.co.jp/news/release/2006/060130_0001.html

 名前はちょっとベタだねー、「日本サイバー大学」。まだ仮称ですので、変わるのでしょうけど。この大学、特区の枠組みの中で設立申請するそうです。
 学部は「コンピュータ&ビジネス学部」「世界遺産学部」だそうです。前者はソフトバンクだからなるほどな、と思いますね。後者はちょっとわかりませんけど・・・なんで遺産なんだ?
 前者の「コンピュータ&ビジネス学部」で、孫さんの授業とか、孫さんのお友達のIT企業のCEOの方々の話が聞けるのなら、オモシロイなと思います。
 このあたりは、もし実現すれば、ビジネスブレークスルー大学院大学のビジネスモデルと同じかな。実は、BBTには、僕の友人が通っていて、今度、その様子を聞くのを楽しみにしているんですが。
 いやー、そういうのあったら、モグリで聞きたいねー。おっ、インターネット大学だから、モグリってのはないのかね。
 どうでもいいんですけど、僕とカミサンは実はソフトバンクの小株主です(2人で買っている)。ソフトバンクは、IP電話のことでもずいぶんやりあっているようですが、ぜひ、いろいろとチャレンジングなことをしてほしいと思います。
 —
 それにしても、もし、こういう風に4年生大学でインターネットで受講できるものが増えていくってことになると、一番、競合しそうなのは放送大学なのでしょうかね? 既存の大学は、この領域にはまだ入っていきそうにないので、競合は通信制大学ってことになるのでしょうか。うーん、でも学生の層とか違うし、競合にはならないのかな。
 とにかく、まー、それはいいとして、久しぶりに放送大学のページを見てみたら、ラジオのインターネット放送実験というのもやっていたそうですね。

放送大学
http://www.u-air.ac.jp/hp/info/info170801_01.html

 結果はどうなったのでしょうか。
 音声だけでなく、ビデオの方はどうかっていうと、授業紹介だけはインターネットでの閲覧可能なみたいですけれども。
 わたくし、旧幕張族としては、放送大学についてはいろいろ思い入れもあります。ともかく、学習者にとって学びやすい環境ができればいいなと思いますけど。
 —
 そうそう、放送大学といえば、来年度からはじまる「総合情報学」で、僕も講師をさせていただきました。第何回かは知らないのですが、山内さんとご一緒に「大学教育の情報化」の話をしています。
 撮影は紅葉が一番綺麗な本郷キャンパスでした。もしよろしければ、銀杏が本当にキレイですので、風景をぜひ愉しんでいただければと思います。

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