NAKAHARA-LAB.net

2006.11.2 07:00/ Jun

腑に落ちる英文法!

 先日、NHK教育テレビを見ていたら、「英文法の詳細な解説」番組をやっていました。「ハートで感じる英文法」という番組ですね。
 毎回、ある英単語をとりあげ、ネィティブが感じる語感、そこに込められたニュアンスをじっくり解説する番組ですね。
 「腑に落ちるってのは、こういうことなのか」という感じで、いつも、「ごまかされっぱなしの英文法」の詳細について、理解できました。
 —
 僕が見た会では、「Come」をとりあげていました。多くの日本人にとって、この単語は、下記のように暗記されているはずですね。
 Come=「来る」
 でもさー、この暗記だと、
 May I come to your office?
(あんたのオフィスにいこうか?)
 というのが全く理解できないはずなんですね。「あんたのオフィスに来ようか?」ってことになっちゃう。
 —
 番組によると、Comeというのは「来る」ではない。
 Come = 視点のある方=話題の方向に移動する
 という意味だそうです。
 さっきの英文だと、今、話題になっているのが「Your office」だということになります。だから、Come は、結局、「行く」の意味になる。
 I’m coming home
というのも、これなら理解できます。
 今、話題の中心になっているのは、「Home」です。だから、「来る」じゃなくて、「(話題の中心になっている)家に移動したよ=ただいま」ということになる。
 この説明、「腑に落ちませんか」。
 英語も語感から理解するっていいですね。今まで、「まーそんなものかな」と暗記で対応してきましたので。
 
 Come、わかった!

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