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2008.3.6 08:30/ Jun

あいまいさに答えること

 先日、編集者のFさんから聞いた話。Fさんが以前、ある有名なお医者さんにインタビューをしたところ、下記のような返答がすぐに返ってきたという。
Fさん「医者の能力とは何ですか?」
医 者「あいまいさに答えることです」
医 者「そして、そのトレーニングこそ、今の医学教育に最も欠けている」
 —
 先日、ドナルド=ショーンの「The reflective practitioner」の全訳が出版されたことをお伝えしました。


 先ほどのお医者さんの言葉「あいまいさに答えること」は、ショーンのいう「Reflection in Action」の本質に近いな、と思いました。もちろん、そのお医者さんは、ショーンが数十年前につくった概念などご存じないとは思います。「あいまいさに答えること」は、彼が経験の中からつかんだ持論なのでしょう。
 とても、オモシロイですね。

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