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2006.9.18 08:18/ Jun

テルムマランでタラソテラピー

 勝浦にあるタラソテラピーの施設「テルムマラン」に行ってきました。
 テルムマランとは「暖かい海」、タラソテラピーは「海洋療法」という意味です。要するにここは、「海水、海藻など、海の資源を用いて、カラダを元気にすることができる」施設ですね。
テルムマラン
http://www.thalasso.jp/tmp/index.html
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 この日は朝9時30分に都内の自宅をでました。首都高に入り、湾岸、京葉道路と車を進めます。連休初日ということで、少し混雑していました。高速道路を市原で降りて、国道297にて房総半島を縦断。目指す勝浦についたのは、タラソテラピーを予約していた13時を少し回ったころでした。
 テルムマラン到着。受付では、綺麗なお姉さんが、健康状態のチェック、施設の中の説明をしてくれます。小さな声で、ゆっくりと、お姉さんはしゃべります。はっきり言って、もう寝そうです。こんなところから「テラピー」ははじまっているのでしょうか。
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 さて、早速、水着とバスローブに着替え、アクアトニックにいきます。アクアトニックは、一言でいえば「そこらじゅうに、ジャグジーのついた温海水プール」といえるでしょうか。もちろん、水中めがねをつけてふつうに泳ぐこともできるのですが、それが主目的ではありません。
 アクアトニックでは、プールをウォーキングして、いろいろな場所に据え付けてあるジャグジーにカラダをあて、マッサージをしてもらうのです。
アクアトニック(施設内は撮影禁止でしたので、こういう画像で勘弁を)
http://www.thalasso.jp/tmp/program/imgs/160/AQT.jpg
 水をなめてみました。
 うーん、塩ね、塩。確かに塩辛い。海水は、勝浦の海岸から引っ張ってきているようです。
 ジャグジーの中には、勢いの強いものもあります。下から噴出される水の上にカラダをのせてプカプカと浮いたり、強張って鋼のようになってしまった肩と首に強い水流を当てたり。そうこうしているうちに、だんだんと眠くなってきてしまい、何も考えられなくなってきました。
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 さて、いよいよテラピー(トリートメント)がはじまります。トリートメントは、必ずセラピストがつきます。メニューは一人ずつチョイスできます。僕は「ピシーナリラクゼーション」というのを選びました。
 ピシーナリラクゼーションは、「頭と足を”浮き”をつけて浮かび、全身の力を抜く」というメニューです。
ピシーナリラクゼーション
http://www.thalasso.jp/tmp/program/imgs/160/PR2.jpg
 頭に「浮き」をつけ、プールに入ります。目を閉じている、いくつかのエクササイズをしているうちに、セラピストは「浮き」を足にもつけてくれます。そして20分間。たまにセラピストが体を揺らしてくれます。
 セラピストの方は、公家のような?しゃべり方をする方でした。ゆっくりゆっくりと一言一言しゃべります。「人の発話にかぶる」「結論を急ぐ」「言葉を促す」ということは、全くありません。
 僕は、彼らの言葉を聞いているだけで、眠くなってしまいました。東京では「人の発話に続ける」「結論を急ぐ」「言葉を促す」ことに、あまりになれてしまっているのかもしれませんね。
 リラクゼーションがはじまります。体が浮きます。しばらくしているうちにあまり身体の感覚がなくなってきます。「嗚呼、羊水の中というのは、こんな場所だったのかもしれないな」と、ほんの少しだけ思いました。僕にもそんな時間はあったはずです。遠い昔の記憶ですね。
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 次はアルゴパックです。アルゴとは「海藻」のこと。フランス、ブルターニュ地方から輸出した海藻パックに、勝浦の海水をまぜてつくられたペーストを体に塗ります。その後、ビニールとウォーマーで体でくるみ20分・・・
アルゴパック(こちらに解説が)
http://www.thalasso.jp/tmp/program/tr_personal.html
 ほとんど寝ていたので、あまり記憶にないのですが、終わったあとは、「体がワカメとヒジキ臭かったので、確かに、僕は海藻パックをすませたのでしょう。
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 最後のトリートメント、ウォーターマッサージでした。これは、ゲスト1人につき、一人のセラピストがついて、海水のジェット水流を体にあててくれるものです。僕は、肩、首等を重点的にお願いしました。
ウォーターマッサージ(こちらに解説が)
http://www.thalasso.jp/tmp/program/tr_personal.html
 僕は日々ストレッチで柔軟をやっています。しかし、ストレッチというのは、どうしても、自分で伸ばせる場所と、そうでない場所がでてきます。ウォーターマッサージでは、「自分ではなかなかマッサージできない場所」を重点的にやってもらうとよいのではないかと思いました。
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 トリートメントがすべて終わったら、最後にアクアトニックに戻ってきて、またプールでジャグジーを楽しみます。
 そんなに忙しいプログラムではないのですが、どこか身体に心地よい疲労感があります。ゆっくりと体をほぐして、この日のプログラムは終了。
 この日は施設近くにあるブルーベリーヒルという宿泊施設に宿泊しました。いわゆる、森の中にあるコンドミニアムホテルです。
ブルーベリーヒル
http://www.blueberry-hill.co.jp/main.php?lang=jp
 よほど、気持ちがよかったのでしょうね・・・不眠症気味の僕ですが、この日は9時には寝てしまい、翌日8時まで目が覚めませんでした。ありえん。
terumu_jun.jpg
 ちなみに、翌日朝には、プログラム参加者のみが参加できる、野外ストレッチがあります。ストレッチバーとマットが渡され、セラピストのいうように、体を伸ばします。裸足になって芝生をウォーキングする、というエクササイズが、印象的でした。芝生に裸足なんて、何年ぶりだったのだろうか。思わずカミサンも大の字です。
terumu_miwa.jpg
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 タラソテラピーには、かなり満足しました。単に「施術を受ける」だけでなく、ストレッチをしたり、プールで運動したりする。それが組み合わさっているところが、いいなぁと思います。男性でも楽しめるのではないでしょうか。まぁ、11時間眠れた、というだけでも満足なのですが。
 ちなみに、今回の小旅行は、カミサンの誕生祝いということでした。
 「これで、今回の支払いが、僕のクレジットカードでなければ、なお満足!」
 という野暮なことは言わないことにして(言ってるけど・・笑)、また明日からも頑張って働くことにしましょうか。
 くれぐれも無理はしないようにね。

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