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2006.3.3 09:01/ Jun

英語のセンセイも学ぶ!?

 京都府の英語教員のスキルアップのため、教育委員会が、学習支援システム「eラーニング」を立ち上げるそうです。

京都府の英語教員、eラーニングでトレーニング!?
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006022500186&genre=F1&area=K00

 内容は、プレースメントテストをやったあとで、「リスニング強化コース」や「リーディング力強化コース」で学習するそうです。すべて自前でつくったのでしょうか? どこかのベンダーがはいったのでしょうか。
 僕も英語で苦労しているのですが、これね、英語ってのは毎日聞いたりしゃべったりしていないと、すぐに忘れますね。
 誰かが言っていましたが、
「日本人にとっての英語は、栓の抜けたバスタブに上から水をいれるようなもの。やりつづければ、すこしずつ水がたまるけど、いったんやめると、すぐに空になってしまう」。
 所詮、そういう悲しい運命なのです。
 だから、こうした取り組みはよいのではないでしょうか。個人的には、どれだけ効果があがるか、そして取り組まなかった群との比較には興味がありますけれども。

 高校だけでなく、いろいろと物議をかもしているものに、小学校英語とかがありますよね・・・で、こちらではやはり教員のリカレント教育が問題になっている。
 すべてがこうしたオンライン学習では無理ですが、もしそれが仮にカリキュラムに導入されたとして、オンラインでできるものは取り組んでもらった方がよいのではないかと思います。で、オフラインでしかできないものは、キチッと対応すればよい。
 この動向、今後、他の教科等にも波及するかどうかを、じっくり見ていきたいものですね。
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