NAKAHARA-LAB.net

2006.7.12 21:52/ Jun

Learning bar

 先日、大学で、Learning barが開催されました。今月の話題提供者は、乃村工藝社の三上さん。アメリカのチルドレンズミュージアムの動向について、豊富な資料・写真を駆使して、ご発表いただきました。今回も、官庁におつとめの方、現場の先生、民間教育企業の方々、大学の教員、最近起業なさった方まで、いろいろな方にご参加頂きました。
 三上さんは、最近、様々な企画に追われ、あまり寝ていない生活が続いているとのことです・・・。今回無理をいって御願いしてしまいました。お忙しい中、本当にどうもありがとうございました。
 発表はとても面白かったです。
 僕はチルドレンズミュージアムの新たな側面を知りました。
 一般にチルドレンズミュージアムの発表というと、「こんな展示が新しいですよ」といったような話が中心になるのだと思うのです。が、今回はそれに加えて、チルドレンズミュージアムが、いくつかの社会問題を解決する機関として位置づけられている、という報告がなされました。これが、僕にとっては新鮮でした。
 犯罪によって減る子どもの遊び場
 ドラックや病気にかかった親子の支援
 貧困層やヒスパニックなどのマイノリティに対する支援
 そういうアメリカが抱える様々な社会問題を、何とかかんとか支援する場としてミュージアムが位置づけられているのですね。
 —
発表も面白かったのですが、実は、今回のLearning barは、これまでとは異なった趣向で開催されました。
 先週だったかな・・・「いつもとは違った趣向でLearning Barをやりたいのですけれども」というメールが東京大学大学院の森さん、平野くん、坂本くんらから寄せられ、僕はもちろん「御願いします」と返答しました。
 すると、彼らは研究会の会場に「BAR」コーナーをつくってくれたのですね。平野君がバーテン。いつもとは違った「少し凝った雰囲気」が、参加者にはとても好評だったようです。
bar0.jpg
bar1.jpg
bar3.jpg
 準備にはかなり時間がかかったと思うんだよね。いろいろと荷物を搬入するのも大変だったと思う。本当にどうもありがとう。
 個人的な思いをいうと、「研究会をこんな風にしてみたい」というのを、学生さんの方から言ってきてくれたのは、これまであまり例がなかったことでした。僕はとても嬉しかった。やっぱ、そういうのって、嬉しいよねぇ。
 —
 8月は夏休みで、Learning barはお休みになります。
 また今度、本郷でお逢いしましょう。

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