NAKAHARA-LAB.net

2006.7.19 08:54/ Jun

大人と子ども

 大人と子どもの差とは何だろうか?
 先日見たテレビドラマ「サプリ」では、こんな台詞があった。クリエイティブ・ディレクターを演ずる佐藤浩市は、イマドキの若者、亀梨和也にこう諭す。
 悪くなくても、謝るのが大人
 悪くても、謝らないのが子ども
 なるほど・・・それはその通りだろう。
 仮に「すみません」を字義通り解釈するならば、大人はいつも謝っているような気もする。
 僕は、こうも思う。
 追い込まれたときに、周りを不快にするのが子ども
 追い込まれたときこそ、周りを安心させるのが大人
 社会人として働いていると、どんな仕事でも「追い込まれるとき」は必ずやってくる。そして、そういうときこそ、人間の本性、人間の器がわかる。
 子どもは「周りを不快にする」し、ヒドイ場合には「周りに気をつかわせる」。
 大人は、こういうときに「周りを安心させる」ことができる。また、こういうときこそ、「みんなを一致団結させること」ができる。「周りの人」にとって、この差はとてつもなくでかい。
 さらに悲劇的なのは、「周りを不快にしている」ときには、当の本人は「追い込まれている」が故に、気づかないことである。「あの人とは、次は仕事をしたくないな」・・・そういう認識が周囲に広がるのに、長い時間はかからない。
 僕も「追い込まれること」は多い。
 オマエが、テンパッて、どうする?
 そんなときは、いつも自分に言い聞かせる。

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2025.9.26 18:14/ Jun

立教大学中原ゼミの学生たちが開発した「ワークショップ」が、220社の内定者教育・新人教育として導入されています(感謝感激!):8期生・新プロジェクト・キックオフ会を開催しました!

「最近の学生」や「新入社員」を「十把一絡げ」にする「便利な言葉」が嫌いなのである!?

2025.8.31 08:12/ Jun

「最近の学生」や「新入社員」を「十把一絡げ」にする「便利な言葉」が嫌いなのである!?

2025.8.26 20:52/ Jun

【無料イベント参加者募集中】アンコンシャスバイアス研究の最前線!:アンコンシャスバイアスとうまく付き合う方法をさぐる!?

【イベント参加者募集中】若手社員と学生の本音から考える「新卒オンボーディング」

2025.8.25 18:16/ Jun

【イベント参加者募集中】若手社員と学生の本音から考える「新卒オンボーディング」

大学教育の改善は「データ」だけでは進まない!? : 高等教育機関のIRについて思うこと!?

2025.8.14 21:25/ Jun

大学教育の改善は「データ」だけでは進まない!? : 高等教育機関のIRについて思うこと!?