NAKAHARA-LAB.net

2007.4.25 10:56/ Jun

こんど、子どもと何しよう?:パパサウルスと父親支援

 こんど、子どもと何しよう?
 心躍るキャッチコピーにまんまと乗せられ、NHK教育「パパサウルス」を見た。
パパサウルス
http://www.nhk.or.jp/papasaurus/
 パパサウルスは、子育てを楽しみたいパパたちを主役にした新番組。
 アーティスト、スポーツマンなど、各界で活躍するパパや、どこにでもいそうなフツーのパパが、自分の子どもと出演する。
 いつも、どのように親子の時間を過ごせばよいのか、その家庭ごとの様子を詳しく紹介している。
 パパの体をつかった何気ない遊びであったり、新聞紙やビニール袋など、どこにでもあるものを、何かに「見立てた」遊びであったり。
 「こんど、子どもと何しよう?」と考えているお父さんにとっては、参考になるのではないだろうか。
 これまでNHKは、「おかあさんといっしょ」でお母さん向け、「おかあさんといっしょ、あそびだいすき」で両親向けの子ども向け番組を開発してきた。
 パパサウルスのように「お父さん」をターゲットにして、「パパの目線」で構成された番組は、はじめての試みだと思う。
 —
 「ママ友」ならぬ「パパ友」という言葉がある。
 どちらも「子育てを媒介にしてつながったママ同士、パパ同士の友人関係」という意味である。
 ママたちは、子育てを共通の話題にして、人間関係を構築しやすい。が、なかなかパパはそうはいかない。一般に「パパ友」をつくるのは、困難だと言われている。
 かくいう僕も、同じように子どもをもつ他のパパと、何を話してよいのか、途方に暮れてしまうことがある。
 仕事のこと、研究のこと以外で、人と接する機会がほとんどないので、「上がってしまう」というのもあるだろう。
 はたまた、共通の接点は子どもであるとはいっても、人によって、子育ての参加度は違う。もし参加度の違う人にあった場合、どのような話題について、何を話せばよいのか、途方に暮れる。
 僕が子育て参加度の方が相手よりも多かった場合、嫌みにならないようにしなきゃな、とか、いろいろ気苦労も多く、どうしても二の足をふむ。
 最近は、孤立しやすいパパを支援するNPOなども立ち上がっているようだ。
ファーザリングジャパン
http://ando-papa.seesaa.net/
 —
 母親の支援に加えて、父親を支援する試みがもっと広まればいいな、と思う。
「こんど、子どもと何しよう?」
 と考えることは愉快なことである。
takuto_onna.jpg

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