NAKAHARA-LAB.net

2007.3.7 06:00/ Jun

人材育成担当者による定期的な研究会を開きたい

 最近、組織人材育成担当者の方々が参加できる定期的な勉強会(研究会)を開催できないものか、と思っています。
 著書の中では、「研究会をやります!」と宣言していたのですが、定期的に開催できるものは、次の本の企画をねったり、質問紙をつくったり、ワークショップを考えたりで、今まで取り組んでいませんでした(不定期のものは結構開いてきたと思います)。
 人数的に集まっていただけるかどうか不安であった、ということもあります。ですが、最近、このあたりは何とかメドがつきそうな感じもしてきました。
 もし実現できるのならば、僕には思うところがあります。
 何よりも、勉強会を「プロフェッショナルが学ぶのに適したスタイル」で実現したいと思うのです。
 よく知られているように、医者、弁護士の学習の形態は、ケースメソッドです。お互いが事例報告を行い、その後でそれに関連する理論やデータを検討していく。その際の参考書には拙著を用いてもよいかもしれません。
「判例研究」「症例研究」がプロフェッショナルの学びの中核をなしています。ぜひ、組織内人材育成の担当者の方々の会も、そういうかたちで実現するのがよいのではないかな、と思うのです。まぁ、このあたりは参加していただける方とのすりあわせで決めようと思いますが。
 あとは、どこが主催になって行うか、参加資格をどうするか、など考えるべき点がずいぶんあります。こういうのは大切ですね。結構神経を使うところです。研究会とは、やはり相互貢献、つまりは互恵的な場であるべきです。
 このあたりをどうしようか、今しばらく考えてみたいと思います。

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