NAKAHARA-LAB.net

2015.12.16 00:00/ Jun

日本初!?「高校のアクティブラーニング全国調査」の結果を大公開!: 第一次報告書・無料ダウンロード中:「高校の学び」を元気にする「マナビラボ」本日オープンしました!

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東京大学が贈る「高校のマナビ」を応援するWebサイト
「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 いよいよ本日オープンしました!
 ここまで、本当に長かった・・・。このプロセスにおいては、チームメンバー全員で「死にかけ人形」になったり、「ハニワ顔」になったりしたこともありましたが、何とか生き延びて、本日、公開です(笑)。こちらが「マナビラボ」のWebサイトです。スマホにも完全対応していますので、ぜひご覧下さい。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 「マナビラボ」では、本日より、下記のように「高校の学び」を元気にする様々なコンテンツが展開されます。僕の関心的にいうと、次の世代を担う若者達の学びを元気にしたいです。いずれも「現在の高校を明るく楽しく元気な学び」を特集するようなコンテンツばかりです!どうぞお楽しみに!
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 ひとつめは「ニッポンのマナビ」です。
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 2015年、東大 × JCERIが、全国の普通科高校約3900校に対して行わせて頂いた調査結果をこちらで紹介させていただきます。調査回収率は、な、なんと62%!(驚異的数字です!)。約2600校のデータから、
 日本全国の高校の学びの現状はどうなっているのか?
 日本の高校には、どの程度、インタラクティブな学びがあるのか?
 がおわかりいただけるかと思います。
 調査データは非常に膨大で全貌が明らかになるためには、まだまだ時間がかかりますが、第一次報告書を作成しました。第一次報告書のダウンロードも本日より、無料で入手することができます。下記のWebサイトノ「ニッポンのマナビ」よりダウンロードください。
 出典をお示しいただければ、調査結果や調査結果をわかりやすくまとめた「インフォグラフィックス」もご自由にご利用いただけます。画像をがしがしダウンロードして、ご自身のプレゼンにご利用下さい。
 どんな教科がインタラクティブに教えているのか?
 どの県が支援体制を充実させているのか?
 データは分析が進み次第、すべてを現場の方々に、お返しいたします。
 例えば、県別のアクティブラーニングに関する研修実施率はこんな感じです。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 気になる方はぜひぜひ、マナビラボをご訪問ください。
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 ふたつめ!「授業のひみつ」!
「授業のひみつ」のコーナーは、インタラクティブでラーニングフルな高校の授業を、マナビラボ研究員が訪問させて頂き、みなさまにご紹介するページです。先ほどの「ニッポンのマナビ」が「数字」ならば、こちらでは「ストーリー」や「物語」をつむぎます。
 アクティブラーニングで有名な学校ばかりでなく、面白い授業を草の根で展開なさっている先生方の授業も、ご紹介させていただく予定です。どうぞリアルな高校のマナビをご覧下さい。このたび第一回目は、岐阜県立可児高等学校の浦崎太郎先生、柏日体高等学校の福田吉高先生の授業を見学させて頂きました。両先生はもちろんのこと、両学校の学生さんたち、そして、学校関係者のみなさまに心より感謝いたします。ありがとうございました。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
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 みっつめ!「15歳の未来予想図」です。
 
 今の高校生が大人になるとき・・・社会はどうなっているか?
 15歳・・・今の高校生が大人になるとき、社会はどんな風に変わっているのか?
 そうした社会を明るく楽しく生きぬくためには、どのような学びが必要なのか?
 このコーナーは、マナビラボ長・中原が識者の方々と対談します。テーマは「15歳の未来、今の高校生はどんな働き方をしているのか?」です。
 現在、15歳の高校生は、今後、どのような社会を生きるのか。そして、今の15歳が大人になるとき、どのような働き方が待っているのかを識者の方々に伺います。年頃の親御さんとしては、大変気になるところなのではないでしょうか?
 識者の方々は、元アスリートの為末大さん、カタリバの今村久美さん、ヤフー株式会社・CEOの宮坂学社長などぞくぞくとつづきます。
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 為末大さん、今村久美さん、宮坂学社長など、お忙しい皆様に貴重なお時間をいただきましたことを、ここに心より感謝いたします。皆様には、高校からは少し異なる現場から、しかしそれでいて、高校に対する熱いメッセージをいただきます。
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 よっつめ!、それはマナビラボ・ディレクター山辺恵理子さんが担当する「3分でわかるマナビの理論」です。こちらのコーナーでは、哲学書や外国語文献など、普段なかなか読む機会がとれないような、マナビや教育に関する書物の中から、「これは!」「渋い!」という1節を毎月紹介します。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 初回の第一回目は、なんと、ジョン・デューイ!
 デューイの100年くらい前の名著「How we think」から、アクティブラーニングに刺さる渋い一言をご紹介します。今から100年前からデューイも「人はもともとアクティブラーナー」と言っていた?みたいです。どうぞお楽しみに!
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 五つ目、今度は視点をずらして「高校生たち」に着目します。「超高校生級 明日をつくるマナビの達人たち」というコーナーでは、趣味から部活動まで、授業外の高校生のマナビを描きます。
 第一回目は、KENDAMA(けん玉)で世界をひらく高校3年生の山手響介さん。
 彼は授業の外から何を学んでいるのか?
 部活動やクラブ活動での経験が、社会人になって「大きな糧」になることは多いものです。それでは、山手さんは、KENDAMAで何を学んでいるか? マナビラボは、将来、心ゆくまで知的に暴れる高校生を応援します。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
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 6つめのコンテンツは「どうするアクティブラーニング? 先生のための相談室」です。こちらは、「アクティブラーニングってそもそも何?」などいまさら聞けない質問から、実践して出てくる疑問まで、アクティブラーニングにまつわる様々な質問に、JCERIの成田先生がお答えいたします。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 そもそもアクティブラーニングって何?
 大学でやるなら高校でやらなくていいのでは?
 アクティブラーニングを実践していると、さまざまな疑問がわいてきますよね。こちらは、どしどしと質問・疑問をお寄せ下さい。すべてにお答えできるわけではないとは思いますが、できるだけ、成田先生が、皆様からのご質問に回答させていただきます。
 どうぞお楽しみに!
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 7つめのコンテンツ・・・ていうか、ここまでおつきあいいただいてありがとうございます(笑)。
 7つめのコンテンツは「高校生ライターがいく!」です。こちらは、現役の高校生にライティングスタッフになっていただき、高校生が興味を持っていることを、自分たちで調べてやってみて記事を書きます。
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
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 高校生のもつ可能性がそのまま内容になっているような記事を提供します!このページこそが、アクティブラーニングになればいいですね。
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 最後・・・真打ち???は「マナビの笑劇場」です。「教育 × 笑い × 即興」の新しい世界を切り開く、お笑いコンビ・モクレン。教師としての経歴をもち、お笑いの傍で教育と笑いの関係を研究する矢島さんと教育学部を卒業し、それ以降もインプロ(即興演劇)を学び続ける野村さんのお二人が、最近よく耳にする「アクティブ・ラーニング」という言葉について楽しく解説します!
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 アクティブラーニングというと、ついつい、「しかめっつら」になってしまいませんか(笑)。そんなときは、モクレンのお笑いにどうぞ耳を傾けて下さい!
 マナビラボのコンテンツは以上です。
 Enjoy yourself!
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 なお、これらのコンテンツは、東京大学・大学総合教育研究センター 中原淳研究室と日本教育研究イノベーションセンターのみなさまとの共同研究、そして、わたしたちの試みを支えて下ったみなさまとの共同の成果です。
 東大のスタッフとしては、山辺恵理子さん、木村充さん、松尾駿さん、堤ひろゆきさん、阿部樹子さんが、白目をむくまで頑張ってくれました。僕は君たちと仕事ができて本当に幸せだった。ありがとう。センター長・吉見俊哉先生にもご支援をいただきました。ありがとうございます。
 また、東大チームをご支援いただいたライターの井上佐保子さんにもご支援いただきました。人材開発ネタ・マナビネタ、井上さん、最強です(笑)。
 日本教育研究イノベーションセンターのみなさまにも心より感謝をいたします。成田先生、山本さん、谷口さん、高井さん、赤塚さん、片山さん、坂上さん、船津さん、友野さんをはじめとして多くの方々にお世話になりました。本当にありがとうございました。
 また、12月16日にオープンになるWebサイトのディレクションは、盟友・スパイスワークスさん、イラストレータの加納徳博さんにお願いをさせていただきました。本当にありがとうございます。
 また、文部科学省のみなさまにも心より感謝をいたします。文部科学省初等中等教育局教育課程課・教育課程企画室の大杉住子さんはじめ、清水さん、小野さんにも大変お世話になりました。盟友・武藤久慶君にも感謝です。
 最後になりますが、今回の調査に御協力頂いた、2371名の日本全国の校長先生(学校代表者の先生)、11492人の教務主任の先生方、そして、5177名の現場の先生方に、心より感謝を致します。
 手前味噌ながら、回収率62%という数字に責任感を強く強く感じます。皆様から寄せられた質問紙に、わたしたちは正直身震いしました。これは、しっかりと、このご期待にお応えしなければならないのだ、と。
 今後、Webメディア、書籍、政策への提言、その他のかたちで、お寄せいただいたデータをしっかりお返ししていきますので、どうぞ変わらぬご支援をお願いいたします。
 2015年12月16日本日・・・新たなサイトがオープンします。
 将来、この国のリーダーになるのは、今を生きる若者である。
 僕の専門領域は「人材開発」ですが、将来の可能性を夢見たいと思います。
 マナビラボ、いよいよ始動です!
 スマホでも見られますよ!
 どうぞお楽しみ下さい!
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「未来を育てるマナビラボ:ひとはもともとアクティブ・ラーナー!」
http://manabilab.jp/
 そして人生はつづく
 

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