NAKAHARA-LAB.net

2006.3.14 17:33/ Jun

大学教授のシゴト、教育それとも研究!?

 訳あって、「大学教授」のことをあーだこーだ調べていたら、こんなデータを見つけた。世界各国の大学教授を対象にしたアンケート結果である(有本・江原 1996)。
 「主たる関心は教育あるいは研究のどちらにありますか?」
 の問いに対して、下記のような結果になったのだという。
     教育   研究 (%)
 米国  49.2   50.8
 英国  44.4   55.6
 独国  34.2   65.8
 日本  27.6   72.5
 「大学教授」っていっても、「米国のそれ」と「ドイツのそれ」じゃ、全然重みが違うので、早急に比較することはできないですが、それにしても日本は圧倒的に研究志向なのですね。なんだか、そもそも日本の大学が模範にしたドイツよりも研究志向だってのが、後発効果みたいだなーと思った。
 それにしても、この本、本当にオモシロイ。大学教授といっても、世界で一様ではないことがよくわかった。

 この本が出版されたのは10年前なんですが、また、これ今やったらデータが変わるだろうね・・・。今の若いプロフェッサーは、もう少し教育志向になるんじゃないかな、と思うのですが、どうだろ?
 あなたの教授は、研究志向?、それとも教育志向?
  —–
追伸.
 昨日の話じゃないけど、「教育志向 vs 研究志向」っていう分け方は、本当はおかしいと僕は思っていますけども。
  —–
 一日一善ならぬ 1日1クリックをお願いします

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2025.7.4 16:20/ Jun

SHRM2025(米国人材マネジメント大会)報告:「巨大な嵐」の到来で、ある日突然、「DE&I」が放送禁止用語になった日、各社は今後どう動くのか?

「今、何が、流行っているの?」という問いかけ自体が「オワコン」であった件

2025.6.13 08:10/ Jun

「今、何が、流行っているの?」という問いかけ自体が「オワコン」であった件

2025.6.12 08:20/ Jun

【無料オンラインセミナー参加者募集!】あなたの会社の内定者に「良質な同期の関係性」を提供できていますか?:Z世代がつくる、Z世代のための「内定者フォローワークショップ」を体験してみませんか?

2025.6.11 07:38/ Jun

生成AIを活かしながら、経営・現場に「インパクト」を与える研修を、いかにデザインすればいいのか?:「研修開発ラボ」参加者募集開始!

2025.6.6 08:41/ Jun

登壇すると、わかります!:内定者フォローワークショップ完成成果報告会!