NAKAHARA-LAB.net

2014.5.20 09:14/ Jun

「見る映画」から「体感・参加する映画」へ : 出来事のデザイン!?

 「体感×映画」「参加×映画」というものが流行っているそうですね。そして、その方向性にもいくつかがあるそうです。全くの門外漢ですが、今日は、その中からいくつかを取り上げてみます。
 ▼
 まず、ひとつには「システムで体感を提供するもの」。
 こちらのシステムでは、映画館の座席が、作品中のシーンと完璧にリンクし、前後上下左右へ動いたり、風、水、などが出たりするなど、3Dを超えた演出が可能なのだそうです。こちらは、僕も、一度経験したことがあります。
 もうひとつは「コンテンツにあわせて参加者が自ら動くもの」。こちらの場合では、映画の視聴者が、映画の画面を見ながら、参加者が、画面に合わせて、歌ったり踊ったりできるのだそうです。
 先だって、僕もTAKUZOと「アナと雪の女王」を見に行きましたが、そちらでも、主題歌を「いっしょに歌おう」というセッションも用意されていて、非常に興味深いことでした。
 いずれにしても、
「コンテンツを一方向的に提供する」というよりは「参加者に参加してもらうこと」
 を重視しているのだと思います。
 そして、その場合、作り手の役割も変わります。新たな映画の作り手は
「コンテンツ」をつくるのではなく「出来事」をつくること
 になるのではないかと思います。
 非常に興味深い変化ですね。全くの門外漢なので、詳細は知りませんが、面白い変化だと思います。
 ▼
 今度暇を見つけて、踊り狂う系の参加型映画に行ってみたいと思っています。
 そして人生は続く。

ブログ一覧に戻る

最新の記事

大学教育の改善は「データ」だけでは進まない!? : 高等教育機関のIRについて思うこと!?

2025.8.14 21:25/ Jun

大学教育の改善は「データ」だけでは進まない!? : 高等教育機関のIRについて思うこと!?

2025.8.7 19:10/ Jun

ポジティブフィードバックも、ネガティブフィードバックも学べる決定版!「増補改訂版 フィードバック入門」本日発売です!

2025.8.4 11:00/ Jun

新刊「学びをやめない生き方入門」どうぞご高覧くださいませ!

2025.7.19 11:28/ Jun

生成AIを用いて「リフレクションの質」を「爆上げ」する方法とは何か!? 

エンゲージメントサーベイの数字を「こねくり回す」だけでは「組織課題」は見えてこない!?

2025.7.18 18:23/ Jun

エンゲージメントサーベイの数字を「こねくり回す」だけでは「組織課題」は見えてこない!?