NAKAHARA-LAB.net

ごあいさつ

このたびは、立教大学経営学部 教授・中原淳(なかはらじゅん)のブログ「NAKAHARA-LAB.NET(ナカハララボ・ドット・ネット)」までおこしいただき、ありがとうございます。

「NAKAHARA-LAB.NET」は、僕の研究・教育・社会貢献などの活動を、実務家のみなさまに、ご報告させていくページです。1996年のホームページ開設以来、約25年にわたって、細々と運営されており、これまで何度もリニューアルを重ね、このかたちに落ち着きました。

僕の研究は、ひとことで申し上げれば「人材開発・組織開発」です。
「人材開発」は「企業・組織がめざす戦略・目標におうじて、「ひと(個人)の学習」を組織化していく営み」です。人材開発は「実践現場をもつ研究分野」であり、その研究を現場に「還元」していくことが、つねに社会から期待されている分野でもあります。

一方、「組織開発」は「個人」ではなく、「個々人(複数のひとびと)」を対象にします。ひとを単に集めても、なかなかまとまらず「成果」をだすことができないチームや職場に、どのような働きかけを行うのか、その効果性はいかなるものかを研究します。

一般に、研究者は、学術発表を、論文・書籍・学会発表のかたちでおこないます。それらの機会は、たしかで厳密な情報を伝えるためには「最良のメディア」のですが、現場にその知見が還元されるまでには「長い時間」がかかります。

また実務家の中には、専門用語が多用されることの多い論文・書籍・学会発表は、「敷居が高い」と考える方も数多くいらっしゃいます。

こうした現状を考え、僕は、「従来の研究・活動の発表手段」に加えて、自らホームページをつくり、僕の研究や活動を、なるべく早く、かつ、わかりやすく「お届けしたい」と考えるようになりました。
このホームページには、僕が、かかわってきた様々な研究情報、教育情報、イベント情報が、日々、掲載されます。これまで、数千件の記事になってアーカイブもなされています。

「NAKAHARA-LAB.NET」をご覧頂ける皆様には、どうか、こうしたデイリーで発信される生々しい情報をお楽しみいただければ幸いです。
もし、このホームページあるような記事で、「人材開発」や「組織開発」にご興味がわきましたら、ぜひ、別の機会で専門の論文・書籍・学会発表・講演などをお楽しみ下さいませ。

最後に、これまで多くの方々から、このページへのリンクの是非に関するメールを頂いております。筆者としては、これ以上の喜びはございません。本サイトへのリンクは、基本的にフリーです。

また、かつてこのページを印刷媒体にご紹介いただけるとのお問い合わせもありました。基本的には、他メディアへのご紹介はご自由になさってください。本サイトで公開しているすべてのファイルは、他のメディアに引用・転載なさるときは、このサイトの名称・URL・著者名を示すなど、引用のルールに従っていただけますと幸いです。

僕には「夢」があります(I have dream)。資源を持たないこの国で、最大の競争優位は「ひと」であり「組織」です。僕は、自分の人生を賭けて、その「ひと」と「組織」の潜在的な才能とポテンシャルを解き放つ手助けとなるような研究がしたいです。そういう研究者や実践者の皆さんを、ひとりでも多く、この世の中に増やしていきたいです。わたしにとって研究とは「手段」です。人材開発・組織開発に携わる人々のコミュニティを形成していくための有効な手段が「研究」です。わたしは「研究」だけをしません。コミュニティをつくります。

僕には「夢」があります(I have dream)。わたしどもの学び舎を出た皆さんが、企業の人事部で活躍し、牽引する未来を!

僕には「夢」があります(I have dream)。わたしどもの学び舎を出た皆さんが、外部から、本当に手助けになる支援を企業に提供している未来を!

僕には「夢」があります(I have dream)。わたしどもの学び舎を出た皆さんが、書籍の「読者」ではなく「著者になる未来」を!

僕には「夢」があります(I have dream)。わたしどもの学び舎を出た皆さんが、未来の高等教育機関の教壇にたっている、近い将来を!

私たちには「夢」があります(We have dream)。わたしどもの学び舎を出た皆さんが、つながりつつも、切磋琢磨し、この国の人材開発・組織開発を牽引していく「知的海賊」になることを!

貴殿ら、ときは今なり。今だ、動き出せ。「知の消費者」になるんじゃない。「知の消費者」ではなく「知の生産者たれ」!

つながりつつも、己のリーダーシップを発揮せよ!

これは僕の闘いです。そして、僕につらなる人々たちの闘いです

すさまじくも楽しい、人材開発、組織開発の世界へようこそ!

立教大学経営学部 教授 中原 淳