Essay From Lab : Supplement 2. 未来の大学建築

2000/05/29 Update

  先日、出張で「はこだて未来大学」に行って来ました。日記にも書きましたが、「はこだて未来大学」は以下のようなラディカルな教育理念をもった「公立大学」です。

1.学習共同体としての大学
2.プロジェクト型学習の導入
3.協調的学習とティーム・ティーチング
4.コミュニケーション・スキルの学習
5.見習い研究者としての学生
6.学習成果としての自分史(ポートフォリオ)づくり

 ラディカルなのは教育理念だけではありません。その大学建築も、この教育理念を実現すべくデザインされています。コミュニケーションをとりながら、プロジェクトを進められるように、また情報インフラに誰もがアクセス可能なように、デザインされているのです。以下、その様子を簡単にではありますが、お伝えします。

- はこだて未来大学 -

 大学の全景です。開放的な窓が印象的ですね。ここから、大学全体に日が射し込むんですねー。  大学の内部になります。吹き抜けの空間に、5層のスペースがあります。各階には、教官の研究室とその前に、大学生たちが集うスペースがあります。
   

 大学の前方になります。窓の下の方には、円形になった「集会所(?)的スペース」があります。ここでも授業が行われるようです。  教官室の前です。美馬先生の研究室です。ガラス張りになっています。ほとんどの教官は、研究室の戸を開けっ放しになさっているとのことです。
   

 右側には教官の研究室、左側には、生徒たちのお勉強スペースがあります。  こういう机が、教官の研究室の前に、ずらずらと置かれています。すべての机には、電源とイーサーネットの情報コンセントがあります。
   

 大学の内部には、こうした円卓がいくつか置かれています。  教官の研究室の前には、こんなスペースもあります。この「さいころ」みたいな「いす」は、特注だそうです。
   

 「天空の城ラピュタ」のように浮かんだスペースは、「デルタ・ビスタ」と呼ばれているらしいです。ここでも講義が行われているらしい。  大学後部です。エレベーターのデザインが格好良かったですね。
   

 大学の後部にある「ミュージアムスペース」です。現在は、教官の作品や研究成果が並べられていますが、将来的には、生徒たちの作品や研究成果が展示されるのでしょうか。  コミュニケーションの授業が行われる教室です。まわりには、コンピュータも並べられていますね。
   

 この階段を上ってみましょう。講義室では、授業が行われているようです。  ヒューマンインターフェースの授業が行われていました。生徒さんたちは、すべてコンピュータを開いています。すべての机には、情報コンセントがあります。
   

 大学の講義が終わったあと、生徒さんたちが集まってきました。自由に机を並べ替えて勉強しているみたいです。  こんな風に、一人で静かに学習したい人もいるみたいですね。


NAKAHARA, Jun
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