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2017.9.27 06:59/ Jun

毎日何かを継続したいときには「意思の力」に頼らない方がいい理由!?

「意思の力」を「惰性の力」に変換することで、「毎日継続できるもの」があります。
   
 たとえば、毎日、早朝に更新し続けている、このブログが、まさにそうです。「意思が強い」から続いているのではなく、「惰性」に身をまかせて続けています。別の言葉でいえば「やることになっているから・・・これまでやってきたら、やらなしゃーない」という「意味づけ」にたよって、ただただ、何も考えず、惰性にまかせて、やっているという感じです。
  
 よく人からは、
  
 「どうやって、毎日、書き続けるんですか?」
   
 とか
  
 「毎日、続けることができるなんて、意思が強いんですね」
  
 というお言葉を頂戴します。
 まことにありがとうございます。
  
 しかし、僕が「意思の力が強い」というのは、残念なことに、全く「あてはまりません」
   
 僕は「意思の力」は弱いのです。
 よわよわで、ふわふわで、へなちょこです。
  
 しかし僕は知っています。
  
 自分の「意思の力」は「弱いこと」をよくよく知っているので、それを「惰性の力」に変換して、「毎日早朝に書く」ということに取り組んでいるだけです。
  
  ▼

 それが証拠に(証拠になんのか?)、ひとつの「脳内仮想実験」をしてみましょう。
    
 「毎日書く」のではなく「なるべく書けるときは書く」にしたとします。
 つまりは、僕が取り組むべきことを「ウィークデーは5日間毎日必ず書く」のではなく、「ウィークデーのうち3日くらい、なるべく書く」にしたとします。
  
 ここで行われた操作とは「毎日書く=惰性の力」を利用せず、「なるべく書けるときは書く=意思の力」で対応することです。
 結果はどうなるでしょうか?
  
 僕は、「なるべく書けるときは書ける」でしょうか?
  
  ・
  ・
  ・
  ・
   
「脳内仮想実験」なので、なんとも、「結果の提示」がショボイのですが(笑)、結果は、
  
 絶対に100%、僕は、書かなくなる
  
 です。
 これは100%自信があります。
 そうなることを「確約」できます。
    
 こういう結果になるんぢゃないだろうか(笑)
   
 たとえば、
  
 月曜日、朝起きたときに、二日酔い気味で、頭が重かった(笑)。
  
「今日は、いいか。明日からやれば、クリアできるっしょ」
  
 でも、火曜日の朝は、ちょっとのどが痛かった。
  
「今日は、しんどいな。あさってから3日書けば、大丈夫、大丈夫」
  
 しかし、次の朝の水曜日は
  
「今日はネタが浮かばない。。。ま、木曜日、金曜日と2日しか書けないことになるけれど、3日間ではなく、3日間くらい書く、といっているのだから、ま、いいっしょ
  
 結局、木曜日は
  
「ぜいぜい、何とか書けた。でも、久しぶりに書くから、なんか筆がのらなくて、あんまりいいの書けなかったな・・・フェイスブックにのせても、くそも、いいねボタンつかねーし(笑)明日、書くのどうしようかな・・・やめちゃおっかなー
  
(終了)
 
 ・
 ・
 ・
 ・
    
 僕は「意思の弱い人間」です。
 こういう「アチャパー」な事態にすぐにハマッてしまう自分が「目に見える」から、「意思の力」は利用したくないのです。
   
  ▼
  
 それでは「意思の力」を「惰性の力」に変換するためにはどうするか?
  
 あくまで僕の経験談なので、真に受けなくて結構ですが、4つあるように思います。
  
 ひとつめ、「例外をひとつでもつくらないこと」
 先ほどの事例に見ますとおり、「例外」をひとつでもつくれば「意思の力」で対応しなくてはならなくなります。頼るべきは「毎日やるってなってるから、習慣だからやる」、「ビバ!惰性」それだけです。
 そして、一般論ですが「意思の力」は誠に、か弱い。
 生まれて、地面に自分の足で立ち上がって、ヨロヨロしている「バンビ」なみに、か弱い(笑)。
  
 ふたつめ「宣言してしまうこと」
 たとえば、「このブログは、毎日更新です」と宣言してしまうことです。宣言してしまえば、「後戻りができなそう」に感じるので、「例外」をつくらなくなる可能性が増えます。
  
 みっつめ「ハードルをさげること」
 このブログがそうであるように、何か新しいことを続けたいときは、「徹底的にハードルを下げる」とよいです。「毎日論文のようにロジックがしっかりしたものを書け」といわれたら、僕は書けません。しかし、「ふわふわで、ゆるゆるな文章を書け」と言われたら、僕には「できるかもしれない」。
  
 よくオンライン英会話やビジネス英会話をやっておられて、途中で挫折しているかたを見かけます。本当にお疲れさまです。おたがいしんどいですよね。
 でも、こういうとき、もしかすると、ポイントのひとつは「ハードルを下げること」かもしれないな、と思います。
   
「毎日ハードなアドバンスの文章を読み込んで、1時間議論せよ」と言われたら、僕なら「めんどくせー」となります。「中学くらいの文章を読んで20分議論せよ」と言われたら、まぁ、できるかな、になるかもしれません。

 続かないことの原因のひとつに「しょっぱなのハードルの高さ」があるのは、よく知られていないことなのかもしれません。お互い、ゆるっとやりましょう(笑)
     
 よっつめ「他者の目にふれること」
 自分のしたことに対する「フィードバック」は、たとえどんなものであったとしても、励みになるものです。最初は、気の置けない仲間でつくったソーシャルメディア上のコミュニティや集まりで、更新する、とよいのではないでしょうか。
   
 いかがでしょ?
   
 ▼
  
 今日は「毎日続けること」について書きました。
 例外をつくってはいけないので、今日の朝も、相当眠くてしんどかったけれど、「惰性」で書きました(笑)。
  
 「惰性の力」偉大なり!
  
 です。
  
 あなたの周囲にも「惰性の力」を活用して、続けられるものがあるかもしれませんよ。
 そう、このブログを、毎朝お読みいただき、応援していただくことも、そのひとつかもしれません(笑)ありがとう、ありがとう、皆さんのおかげです!
  
 今日もいってらっしゃい!
 そして人生はつづく!
    
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DVD『フィードバック入門』
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 ーーー
 
追伸.
 自分のブログがどれだけ、どんな風に読まれているか、久しぶりにGoogle analyticsで調べてみました。月間10万PVなので、おったまげた的数字ではありませんが、皆様にお読みいただいていることは、まことにうれしいことです。ありがとうございました。
  
■月間ページビュー数=106628PV
■月間セッション数=66121
■セッションごとの滞在時間=1分05秒
■新規セッション数=45.89%
  
■月別アクティブユーザー=33000人
携帯電話:タブレット:パソコン比率=61.7%:4.62%:33.6%
 
■ユーザー男女比=44.7%(男性):55.3(女性)
■年齢
 18歳から24歳(13%)
 24歳から34歳(32.7%)
 35歳から44歳(35.7%)
 45歳から54歳(14.3%)

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