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2017.6.21 06:40/ Jun

あなたは「29000分のスキマ時間」に何をしていますか?

 あなたは「29000分」という膨大な時間、日々、何をしていますか?
   
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 先だって、ヤフー株式会社の斎藤由希子さん、池田潤さんに、慶應MCCでの授業にご出講いただき、同社で展開する「働き方改革時代の人材開発」について貴重な講義をいただきました。
 お二人には、大変お忙しい中貴重なお時間をたまわり、心より感謝しております。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
  
 斎藤さん、池田さんのお話は、どれも非常に印象的なもので、僕自身も、大変勉強になりました。
 が、お二人が問題提起なさったことの中に、「通勤時間の長さ」というお話がございました。要するに「働き方」や「今後のキャリア」を考えていく上で、「通勤時間の長さ」も見逃せないよね、ということだと解釈いたします。
  
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「通勤時間の長さ」に関しては、都市部 / 地方によって長さや交通手段も異なりますので、あまり一概には言えません。ただ、それでは話が進みませんので(笑)、ネットでただちに検索できたサイトには、このようなものがありました。
  
通勤時間、現実は平均58分 過半数が1時間以上かかる(ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/07/15/commuting-time_n_5590062.html
  
 この調査(アットホーム調べ)に回答したのは、首都圏に住む5年以内に住宅を買った子持ちのサラリーマン583人です。調査結果によりますと、この母集団での最も多い通勤時間は「60〜69分」の人で20.6%を占め、平均は58分であったとのことです。仮に、この数字を「是」として話を先に進めます。
  
 調査結果によると、通勤時間・片道58分ということは、一日で116分。
 1日に、すなわち2時間弱の時間を電車で過ごすことになります。
  
 少し悪のりして、年の通勤日時を仮にざっと250日と計算しますと、1日116分ですので、年間では29000分ということになります。わたしたちは、29000分の時間を、実は、通勤で消費していることになります。
  
 問題は、この29000分という時間を、どのように過ごすかです。
  
 人によっては、ここぞとばかり、本を読む方もいらっしゃるでしょう。新聞をスマホでチェックする方もいらっしゃるでしょう。英会話のトレーニングをする方もいらっしゃいます。
 はたまた、ゲームに興じる方もいるでしょう。日々の仕事に疲れて、寝ておられる方もいらっしゃると思います。お疲れ様です。
  
 自由な時間に、どのような時間の使い方をしようが、それは個人の勝手なので、わたしとしては、何も申し上げることはございません。
 ただ、ただでさえ時間がない現代において、この時間をいかに過ごすかは、その人のキャリアや能力にとって、少なくない影響を果たすだろうな、と思います。
  
 たかが、スキマ時間、されど、スキマ時間。
 それが「毎日」のことになります。
 スキマ時間、足し合わせれば、長時間、ということになるのでしょう。
  
 えっ、オマエは何をしてるのかって?
 僕の場合ですか?
   
 僕の場合は、まず、新聞、ニュース、ソーシャルメディアを一通りスマホでチェックします。
 そのあとは・・・今日は、皆さんが今お読みの、この「ブログ記事」を書いているのです。
  
 スキマ時間に、ブログ執筆。
 だから、僕のブログは、ゆるゆるです。
 「時間の無駄」になっちゃうかもしれないので、あまり読まない方がいいかも(笑・・・自爆) 
   
 そして人生はつづく
  
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