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2023.2.13 07:55/ Jun

「タネ」を仕込み続けて「3年後の収穫」を待つ仕事 !? : 研究者の仕事のサイクルとは?

 ひとつの研究が、世に出るまでには、おおよそ「3年」ほどの時間がかかります。
      
 構想を温め、先行研究を調べ、必要に応じて仲間をつのり、調査を行い、論文や書籍を書いて、成果を残す。だいたい一連のプロセスを総括すると「3年サイクル」で回ります。
(少なくとも、わたしの周囲の研究では、そのようなサイクルです。これは研究領域によって異なるでしょう。以下は一般化はできません。N=1の事例としてごらんください。)
  
 ということは・・・職業研究者として、コンスタントに成果を出していくためには「次つぎと研究のタネを仕込んでいく」ということです。
ちなみに「新たな研究のタネ」なんか、そう簡単に見つかりません。そこらへんの道ばたに落ちているわけではないのです。ですので、研究者とは、毎日「タネがないかな、タネがないかな」と「研究のタネを探し続ける仕事」です。
   
 ひとつの研究の構想(タネ)からはじまり、ぐっと研究のエフォート(力をいれる程度)をあげて成果をあげて、ついぞ収穫の時期を迎えるまでのプロセスを「ひとつの曲線」で描くのなら、研究者人生とは、たくさんの曲線の連続体です。それは下図のようになるでしょう。
   

  
 前のタネが発芽する「かなり前」には「次のタネ」ないしは「次の次のタネ」を仕込みます。
 前のタネが発芽した「あと」で「うんとこ、どっこいしょ(危険なタイプミスをしました。うん●と、どっこいしょ、あぶねー)。次、なにしよっかなー」というのでは「100万年と5ヶ月遅い」のです。
 伊勢まんじゅう、赤福なみに「甘い!」(笑)
  
 また「前のタネまき」と「次のタネまき」のあいだに「休耕時間=何もしない時間」をつくってしまうと、たぶん、「うんとこ、どっこいしょ、さぁ、もう一度、研究やり直すべしよ」と、研究をはじめるには、2年ー3年はかかります。その間にも研究は進展しており、技術もあがっているのです。ついていくのも精一杯なはずです。
          
 数年先の社会を望み、先行研究を調べ、3年後ー5年後に意義のある研究を仕込みます。中には、失敗もします。タネだと思っていたら、鹿のフンだったり、そもそも、タネが腐っていたりします。せっかく発芽しても、カラスに、かっさわれることもあります。
 しかし、植えてみたら、あれよわれよと、たわわに、実がみのることも、あります。時節にのって、想定外の評価をいただける場合があります。何が成果になるかはわかりません。でも、タネを撒き続けるのです。
          
 昨今は、「成果になる研究だけをせい!」みたいな風潮がありますが、わたくしごとき「なんちゃって研究者」の、N=1の事例で恐縮ですが、それは、どうも「怪しい」です。
          
それは、
          
「宝クジ、いくら買ってもいいよ、ただし、絶対に当たるクジだけな」
          
と言われているようなものです。
          
 研究者は「絶対に、実がなるとわかっているタネ」だけを、撒くのではないのです(そりゃ、実になれば嬉しいと思う)。たくさんタネは撒きます。そのなかで「発芽」するのは8割。そしてせめて実がなるのは4割くらいでしょう。大収穫に至るケースは1割もありません。それが研究者としての仕事です。
               
 いまだ研究もしない前に
 まずその「利益」を知ろうとする「好奇心」ほど
 有害なものはない
          
 西田幾多郎
          
  ▼
    
 さらにいうと、ひとりの研究者には、同時に、共同研究などが走っていたり、指導学生との共同研究が走っていたりします。わたしのような年齢になると、後進と、いかに「ともに探究するか」。後進の彼らに、いかに「元気」に研究してもらえる環境をつくるのか、ということに関心が高まります。共同研究によって、社会をいかにヘルシーにしていくか、も重要な論点です。
    
 よって、先ほどの図は、下図のように「3次元化」します。
        
 いくつもの研究が、同時期に、走りつつ、微妙にエフォートや時間を調整して、綱渡りするように研究を行っていきます。
 多くの場合、誰にも「指示」されることはありません。ただし、すべて「自分で選択」し、自分で「決めて」、自分で「成果」を出します。
    
「何をやるか」を決めることも重要ですが、「何をやらないか」を決めきることも重要です。「心を鬼」にして「自分のやらない」と選択し続けなければなりません。そうしないと、エフォートや時間は、すぐにオーバーヒートをおこします。家庭生活も破綻します。研究者人生とは「プロマネ(プロジェクトマネジメント)」の連続です

    

  
 もちろん、研究には「研究費」もたくさんかかります。研究室の予算を「ゼロ」にするわけにはいきません。そんなことをしたら、僕はもとより、若い世代や、将来の研究者がピーピーになってしまいます。研究資金を「切れ目なく」調達してくることも、ある一定以上の年齢と経験を積んだ研究者の仕事です。たかがマニー(money)、されどマニー(money)です(笑)。
     
   ▼

 よくビジネス業界の香ばしいオジサマの中には、「研究者は世捨て人(普通の仕事ができない)」だとか「研究者は象牙の塔の住人だ(世の中を知らない)」だとかいう方がおりますが、まぁ、それも否定しません(笑)。実質わたしも、研究以外の仕事が奪われたら、ほとんど、世の中には貢献できません(笑)。
      
 ただ、現代の研究の世界は、かなり「熾烈」です。
 おそらく「世捨て人」とか「象牙の塔の住人」でいつづられるのは、現代の研究の世界では、なかなか難しい。
   
 少なくとも、わたしどもの研究領域の場合には、そこで成果を揚げ続けるためには、かなり緻密に「戦略」を練り、「資源動員」を行い、仕事を行っていく必要があるようです。資金調達力も必要ですし、プロマネ力も必要です。戦略をミスれば、貴重な時間を無駄にします。資源動員をミスれば、必要なソフトウェアさえ買えません。
   
 さらにさらに・・・タネを植える「農具=研究方法論」も、刈り取りを行う「コンバイン=研究手法」も、新たなテクノロジーが導入され、常に新しいものになっています(=研究方法論や手法も、常に高度化・IT化・情報化しています)。
   
 時には、借金をして、新たな農具やコンバインを導入しなくてはなりません。研究室ごと研究方法論や研究手法の刷新を行わなくてはならないときが、15年に一度くらいは起こります。そういうときは、おおごとです。しかし、ここでパラダイムチェンジをしないと、5年後には「どん底」に陥ります。よって、先行投資をしていきます。
     
 嗚呼、そろそろ、3年前のタネが発芽のときを迎えるようです。
 3年後・・・わたしが50歳を迎える頃の「タネ」を、ひそかに仕込んでいる毎日です。
  
 今度は、何のタネを植えようか。
  
 そして人生はつづく
       
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